コロナ禍の中でどう生きるか 中田英寿氏が中高生に語る

自分が今やりたいと思うことをやろう――。日本財団が主催する中高生向けオンラインスクール「HEROs LAB」(ヒーローズラボ)の鼎談(ていだん)に10月10日、元サッカー日本代表で、現在は日本の伝統産業に関するビジネスを展開している中田英寿氏が登壇した。中田氏らは「今、中高生、若者がやるべきこと」をテーマに話し合い、若い世代が抱えているさまざまな悩みにも耳を傾けて、これからの生き方をアドバイスした。

「積み重ねなければ、たどり着けない」と中田英寿さん(日本財団提供)

鼎談の前半、「夢や目標を持つべきか」という話題に対して中田氏は「僕がサッカーを始めたころは、日本にプロリーグはなく、テレビ放映もほとんどなかった。だからプロになりたいとか、W杯に出たいなんて思ったこともなかった。僕は試合に出ることや勝つことよりも、やりたいプレーがあって、そのためにサッカーをやっていた」と振り返り、部活動でサッカーに打ち込む一方で、勉強もしながら大学進学も考えていたことや、結果的にプロを選んだのは、大学はいつでも学べるがプロで活躍できる期間は短かったからだと説明した。

参加者から寄せられた「将来について不安は感じないのか」という質問に、中田さんは「僕は将来に不安はない。毎日を全力で生きるだけだ。将来について考えるとき、なぜ若いころは夢で、大人になると不安になるのか。それは、いろいろな知識が入っていて予測をするようになるからだ。でも、そんなことはその時になってみないと分からない。分からないから、今できることを全力でやる。将来何かをしたいというのがあっても、今できることは限られている。積み重ねなければ、そこにはたどり着けない」と語った。

また、日本の学校教育の課題について問われると、「学校がないような地域に暮らす人が生きていけないかといえば、そうではない。自分の生まれた環境を理由に、やらないことを増やすのは何のプラスにもならない。自分のやりたいことをやるために、自分で環境をつくっていくしかない」と返し、学校に何かを求めたり、周囲の環境のせいにしたりする考え方に苦言を呈する一幕もあった。

鼎談には中田さんの他に、ボクシングミドル級世界チャンピオンの村田諒太さん、フェンシング日本代表で東京五輪でのメダル獲得が期待される宮脇花綸(かりん)選手も登壇した。

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