集中力やネット環境課題 15大学オンライン講義調査

東洋大学は10月14日、全国15大学の学生約1500人から回答を集めた「コロナ禍対応のオンライン講義に関する学生意識調査」の結果を発表した。従来の対面型講義と比べ、オンライン講義は「通学時間がかからない」「自分のペースで学習できる」など肯定的な意見があった一方で、「自宅だと他の誘惑に負けそうで授業に集中できない」「ネットワークの不具合で音声や動画が途切れて聞き逃すことがある」といった声もあり、学生の集中力や自宅のオンライン環境などの課題も浮かび上がった。

同調査では、これまでに受講したオンライン講義と対面型講義の比較を中心に、学生から意見聴取。対象となる講義をもう一度、受講経験なく初めから受けると仮定した場合、40%が「強くオンラインを希望」または「ややオンライン希望」と回答した。

一方で「強く対面型を希望」または「やや対面型を希望」と回答したのは33%で、オンラインを希望する声が若干上回った。また、オンラインと対面型の組み合わせを希望する意見は5%あった。

従来の対面型講義と比べ、学習効果が上がったと感じるオンライン講義の有無を尋ねたころ、「多くある」または「やや多くある」と回答したのは38%。一方「やや少ない」「少ない」「ほとんどない」と回答したのは35%。「変わらない」は27%だった。

また対面型講義と比較し、予習や復習、課題提出など、トータルの学習時間が増えたオンライン講義があるか尋ねたところ、76%が「多くある」もしくは「やや多くある」と回答した。

さらに通常の講義と比べ、教員や仲間とのコミュニケーションの機会が比較的多いゼミ科目や語学科目について、オンラインの希望を尋ねたところ、「強くオンラインを希望」または「ややオンラインを希望」は29%にとどまった。一方で「強く対面型を希望」または「やや対面型を希望」は45%に上り、通常の講義で対面型を希望する回答と比べ12ポイント上回った。

同調査は調査担当教員が所属する全国15大学の2~4年生3191人を対象に、1426件の回答を集計。オンライン講義と対面講義を比較する設問のため、対面講義を受講したことのない1年生は除外した。

対象大学は次の通り。▽大阪市立大学▽作新学院大学▽札幌大学▽島根県立大学▽淑徳大学▽椙山女学園大学▽大東文化大学▽高崎経済大学▽中央大学▽中京大学▽東京交通短期大学▽東洋大学▽名古屋学院大学▽兵庫県立大学▽弘前大学。


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