リアルと同じ授業をオンラインで 静岡聖光学院が成果講演

10月19日に開かれた超教育協会が主催するオンラインセミナーに、生徒が自宅から学んでも教室で学んでも、遜色ない教室環境づくりに挑戦している静岡聖光学院中学・高校の平本直之教諭らが登壇し、同校のプロジェクトについて講演した。すでにプロトタイプの教室では、台風により学校に来られない生徒が自宅から授業に参加できるようになるなど、さまざまな成果が挙がっているという。

「未来の教室」プロジェクトについて説明する平本教諭(左上)(Zoomで取材)

静岡市にある中高一貫の男子校で、寮もある同校では、コロナ禍の影響で、一部の生徒が学校再開後も自宅からオンラインで授業に参加している。オンライン授業が定着するにつれて、教室でのリアルの授業を、教室にいる生徒にも、自宅から参加している生徒にも同じクオリティーで提供したいと考えた教職員らが中心となり、「未来の教室」プロジェクトがスタート。

天井にカメラを設置して、自宅から参加する生徒が黒板全体を眺めることができたり、一部分を拡大したりできるようにしたほか、カメラ付き大型モニターを教室に設置し、自宅にいる生徒が教室の様子を把握でき、グループワークなどにも参加できるようにした。

実際に「未来の教室」になった教室では、9月以降に台風による暴風警報が出た際に、学校に来られた生徒は教室で授業を受け、来られなかった生徒は自宅から授業に参加するなど、柔軟な対応ができたという。

プロジェクトメンバーの一人である平本教諭は「外部の企業との連携や海外の学校との国際交流なども、この教室にしたことで、さらにやりやすくなった。心身の不調で学校に来るのが難しい生徒も授業を受けられる。リアルな空間での学校生活を、学校以外の空間でも大切にできる可能性を秘めている」と手応えを感じていた。

また、この「未来の教室」は低コストで実現できることから、他校への広がりも視野に入れ、クラウドファンディングで改装資金を集めた。

平本教諭は「『未来の教室』はまだまだ改善点も多い。本校だけでなく、コロナ禍を機に学びを変えたいと思っている学校にこのプロジェクトを知ってもらい、一緒にバージョンアップさせていきたい」と呼び掛けた。

次のニュースを読む >

関連

あなたへのお薦め

 
特集