学業不振、情緒不安定の悩み増加 中高生のLINE相談

東京都教委が都内の中高生を対象に行っているLINEを活用した教育相談で、今年の上半期に、学業不振や進路の不安、情緒不安定などを訴える相談が増加するなど、コロナ禍の影響による変化があったことが10月22日、同教委の定例会で報告された。

LINE教育相談に寄せられた主な悩み(都教委定例会の報告資料より)

今年度上半期に寄せられた相談件数は1800件で、1日平均9.8件(昨年度上半期は同11.6件)だった。とりわけ「休業期間中、勉強に気持ちが切り替わらない」といった学業不振に関する悩みが増え、上半期だけで昨年度の相談件数を超えた。また情緒不安定に関する悩みが顕著に見られ、休校や友人に会えないことへの不安を訴える声が多かったという。

他にも「受験への影響が心配だ」という声や、「外出自粛や分散登校で仲の良い友達と会えない」「在宅勤務をしている保護者と口論になってしまう」という悩みも目立ったという。学年別では中学1年生・2年生、高校1年生からの相談件数が多く、性別では女子が76.4%と圧倒的に多かった。

今年度上半期では、学校再開の前後に当たる6月や7月に相談件数が急増した。平均相談時間は1件当たり39分で、都教委の委員は「中高生がこれだけSNSでしっかり話をするということは、それだけ事態が重いということではないか。そのことを受け止める側もしっかりと認識してほしい」と指摘した。

都教育庁はLINEを活用した教育相談を昨年4月に開始。今年度からは、電話相談などを担う都教育相談センターが主体となって運営しており、土日を含む毎日午後5時から同10時まで相談を受け付ける。

都教育相談センターでは、教育相談の知見を持つSNS教育相談支援員が相談内容を心理系職員と共に分析し、生命にかかわるなど緊急の場合には、関係機関に通告や情報提供を行う。今年度は警察通報1件、虐待通告5件、関係機関への情報提供2件を行った。

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