【問題行動調査】児童生徒の自殺 理由不明が6割

文科省が10月22日に公表した昨年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」によると、小中高から報告された自殺した児童生徒数は317人に上り、前年度より15人減少したものの、依然高い水準で推移していることが分かった。さらに自殺した児童生徒が置かれていた状況では「不明」が188人と59.3%を占め、同省の担当者は「来週の予定を立て、普段と変わらない様子だった子供が、遺書もなく自殺している事案が多くある」と明かし、危機感をあらわにした。

自殺した児童生徒数の推移(文科省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」より)

自殺した317人の内訳は▽小学校 4人(前年度比1人減)▽中学校 91人 (同9人減)▽高校 222人(同5人減)――。

一方、警察庁の統計では自殺した児童生徒は382人に上り、遺族から学校への報告を基に集計する文科省の調査と比べ65人多かった。内訳を見ると▽小学校 8人(同省調査との差 4人増)▽中学校 114人(同23人増)▽高校 260人(同38人増)――で、全学校種で文科省の集計よりも多い結果となった。

自殺した児童生徒が置かれていた状況に関しては(複数回答)、最多の「不明」(188人)の他に、▽家庭不和 33人▽進路問題 32人▽父母などの叱責(しっせき) 31人▽精神障害 29人▽えん世(世の中を価値のないものと悩む) 24人▽友人関係(いじめを除く) 12人▽いじめ問題 10人――が目立った。

同省の担当者は、周囲が予見できない児童生徒の自殺が増えていることを問題とした上で、「課題を乗り越えさせる教育、自殺を選ばせない教育を研究し、全国に広げる必要がある」と強調した。

次のニュースを読む >

関連
関連記事