マヨネーズ工場での仕事を質問 オンラインで社会科見学

コロナ禍の影響で実施が困難になっている社会科見学をオンライン授業で実施する取り組みがこのほど、東京都調布市立若葉小学校(渡邊桂子校長、児童826人)の3年生で行われた。愛知県豊田市にあるキユーピー挙母工場と同校をZoomでつなぎ、従業員がマヨネーズやドレッシングの製造工程などを説明。児童らは事前に調べたことも踏まえ、積極的に質問を投げ掛けた。

マヨネーズ工場の従業員から説明を聞く児童ら

同校では例年、3年生の社会科見学は近隣にあるキユーピーの見学施設「マヨテラス」を訪れていたが、同施設がコロナ禍の影響で臨時休業となっていた。そこで、すでに9月から地域の小学校向けにオンラインによる社会科見学を実施していた挙母工場で「受け入れ」を行うことになった。

授業はクラスごとに1時間ずつ、同じ内容を実施した。前半は、挙母工場の従業員が実際の工場の様子を画像や模型を使って紹介。工場内での厳しい衛生管理を同社のマスコットキャラクターであるキユーピー人形で実演したり、クイズを織り交ぜたりしながら、子供たちの興味関心を引き出していた。説明を聞いていた児童らは、マヨネーズやドレッシングが商品になるまでの一連の工程のポイントや、マヨネーズに使わない卵の殻などが全てリサイクルされていることを、ワークシートに熱心にメモしていた。

前時までにマヨネーズのパッケージを調べたほか、同社ホームページに公開されている工場の様子を解説した動画を見て、疑問を洗い出していた児童は、授業の最後に「どうして卵はソーダ水できれいに洗浄するのか?」「マヨネーズができるまでに、どれくらいの時間がかかるの?」「機械が作っているのに、なぜ人間が見ていないといけないの?」など、次々と質問。中には従業員がすぐに答えられないような難問もあった。

授業を受けた児童は「工場に行かなくても、マヨネーズがどうできるかを知ることができた。1分間にあんなにたくさんのマヨネーズができるなんて驚いた」「マヨネーズの工場は、こんなふうになっているなんてびっくりした。オンラインだといっぱい質問できるし、(工場の中で)着替えたりしなくていいからとてもいい」などと感想を話した。

3年4組の担任の菊地江莉香教諭は「この日までにパッケージを見たり、動画を見たりして、子供たちは気になることがたくさん出ていた状態で社会科見学に臨めた。本来なら、工場に行きたいところだが、実際に工場見学に行くと、子供の立ち位置によっては見にくいこともある。その点、オンラインでは大きな画面で拡大して、どの子供にも見せることができる」と手応えを感じていた。

同校では現在、校内でICTプロジェクトチームを立ち上げ、GIGAスクール構想による1人1台環境の実現や、再び臨時休校となるような事態に備え、オンライン保護者会の開催など、ICTを活用したさまざまな可能性を探っているという。

渡邊校長は「本校は児童数が多く、コロナ禍での社会科見学は受け入れ先の確保やバスの移動などで、さまざまな課題があった。今回のオンライン社会科見学の実践は、他の学年の教員にもいい刺激を与えている。ぜひ他の活動でも展開していきたい」と話した。

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