英語4技能の評価 「入試より入学後に大学独自」が多数

文科省の「大学入試のあり方に関する検討会議」は10月27日、第16回会合をオンラインで開催し、全国699大学(2222学部、4万6007選抜区分)から回答を得た、英語4技能評価や記述式問題についての実態調査結果を公表した。英語4技能や思考力・判断力・表現力について、多くの大学が入試で評価するよりも、入学後、大学独自に評価するのが好ましいと考えていることが分かった。記述式問題については、大学入学共通テストよりも、一般選抜入試で充実させるべきといった意見が過半数を占めた。

オンラインで開催された第16回会合

調査結果によると、英語のスピーキング・ライティングに関して、総合型入試や学校推薦型入試で評価、または入学後に各大学が独自に評価するべきといった意見が多かった。「とてもそう思う」または「そう思う」の肯定的な意見の割合は、▽総合型、学校推薦型入試で独自に評価 47.9%▽総合型入試などにおいて英語資格・検定試験を活用して評価 57.6%▽入学後に独自に評価 76.7%▽入学後に英語資格・検定試験を活用して評価 69.0%――。

一方、共通テストでの導入は▽共通テストで評価 32.3%▽共通テストの枠組みで英語資格・検定試験を活用して評価 32.0%――にとどまった。一般選抜での導入は▽一般入試で独自に評価 43.8%▽一般入試で英語資格・検定試験を活用して評価 45.3%――だった。

記述式問題に関して、共通テストで出題するべきか尋ねたところ、肯定的な意見は15.0%にとどまった。一方、一般選抜で充実させるべきかについては、58.8%が肯定的に回答した。

さらに思考力・判断力・表現力をどう評価すべきかについて、肯定的な回答が多かったのは「入学後に教育を充実させる」で90.8%に上った。その他は▽総合型入試などで評価 76.9%▽一般入試で評価 65.4%▽共通テストで評価 53.5%――と続いた。

関西大学理事長で日本私立大学連盟の芝井敬司常務理事は「入学者選抜は各大学が自律的に行うべきものであり、多様な人材を育成するという高等教育の目的を実現するためには、その方法も多様であるべき」と強調。英語4技能評価や記述式問題の出題を巡っては、採点の公平性や出題内容などの課題点を改めて指摘した上で、「慎重な検討が必要だ」とした。

委員からは同調査の結果を大学の国公私立種や規模、特性別に分析し、今後の議論に活用するよう意見があった。

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