広域通信制高校の第一学院高校を運営するウィザスは10月30日、サッカー元日本代表の本田圭佑選手が運営するオンラインスクールプラットフォーム「NowDo」を、生徒が利用できるようにする業務提携を結んだと発表した。NowDoが学校など教育機関と提携する、初めてのケースとなる。
同校では10月時点で約7000人の生徒が在籍しており、今年度中のトライアルを経て、来年度から全生徒がNowDoのサービスを利用できるようになる予定。業務提携に当たって開いたオンライン記者会見で、生駒富男ウィザス代表取締役社長は「NowDoには、世界で活躍している人がたくさん登場する。自分で考え、行動することを実践してきた人の情報やメッセージを聞いて、生徒も自分の頭で考えて自分の意見や感想を持ち、友達とグループディスカッションをして学びを深めていくことを繰り返すことになる。そういったアクティブ・ラーニングの機会にできれば」と期待を込めた。
また、本田選手もビデオメッセージを寄せ、「(これをきっかけに)今後もさまざまな教育機関と提携していきたい。学校だけでは学べないような機会をNowDoで提供し、子供たちが好きなことを見つけて仕事にしていく。そのために必要なステップをサービスとして提供していきたい」と意欲を示した。
NowDoは現在、約1000人の中高生がユーザーとして利用している。
記者会見に出席した鈴木良介NowDo取締役副社長(COO)は「NowDoの3つ目のサービスとして、資金調達プラットフォームを開発する予定だ。子供たちが今、部活動でやっていることを実社会で実現できるようにサポートする。投資や支援を求められるように、企業とのマッチングをできるようにする。この3つのNowDoのサービスを、ウィザスと一緒に展開できればと思っている」と明かした。