未来の森林の姿を提案 中学生がワークショップ

森林空間を活用した教育の可能性を模索するため、林野庁はこのほど、中学生が2050年の森林の姿を考えるワークショップを都内で実施した。生徒らは、森林を都会に暮らす人にも身近に感じてもらうためのアイデアなどを提案した。

2050年の森林と人との関係を考える中学生ら

ワークショップは、同庁が今年9月に立ち上げた「森林空間を活用した教育イノベーション検討委員会」の活動の一環。生徒らは普段からも、東京学芸大学附属小金井中学校の課外活動「GREEN TECH ENGINEER LAB」のメンバーとして、休日にNPO法人「緑のダム北相模」が管理する森林の整備活動に参加したり、間伐材を活用して学校の備品や木のおもちゃを作ったりなどしているという。今回は未来を見据えた森林との新しい関わり方について、グループで話し合い、発表を行った。

あるグループでは、コロナ禍でテレワークの需要が高まったのを受け、Wi-Fiや電気が通じていて仕事場として使えるツリーハウスを発案。ツリーハウスにできる大きな木を育てるためにも、森林環境の保全が重要だと発表した。

また別のグループでは、車椅子で移動する人や都会で暮らす人が気軽に森林を感じられるように、マンションやビルにバリアフリーの森林空間をつくることを提案した。

参加した生徒らは「地球温暖化について自分も何か行動したいと思って、森林環境の保全に参加しているが、森を守っていくには、自分たちができることをしっかりやっていかなければいけないと改めて思った」「これまでも森での作業は楽しかったが、ワークショップを通して、何を目標にして作業すればいいのかを考えるきっかけになった」など、普段の森林保全活動を見つめ直していた。

緑のダム北相模副理事として、生徒の森林保全活動を指導している同校の宮村連理(れんり)教諭は「子供たちは木を切る経験からだけでも、いろいろなことを学ぶ。木が倒れる音、感触、スリルなど、さまざまなものを感じ取っている。自分たちが森林保全の役に立っているということが、やりがいやチームワークを生んでいる」と、森林をフィールドにした教育の意義を語った。

ワークショップは今後、山梨県、長野県、静岡県、福岡県でも、中高生を対象に実施する予定という。

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