LINEは自治体・教育委員会の行政アカウント上で、約11万問の学習クイズにアクセスできるサービスを、12月から開始する。提供する教材は、早押しクイズ形式で各教科の基礎知識を習得できる「はやべん」(㈱いま-みらい塾開発)。LINEアカウントを持つ自治体や、いじめ相談などのLINE相談アカウントを持つ教委は、12月1日から来年3月末まで無償で導入できる。

提供されるのは、小学生から高校生まで5教科(英語、数学・算数、国語、社会、理科)をカバーする学習クイズ。自治体・教委が既存の行政アカウント上で設定を行うことで、ユーザーが行政アカウントから学習クイズにアクセスできるようになる。
LINEみらい財団は今年3月以降、いま-みらい塾を含む教育関連企業・団体と組み、LINEを通じて学習環境や教材を無償で提供している。これまでも千葉県市川市教委や神奈川県寒川町教委では行政アカウントとは別に、教材の配信に特化したアカウントを開設している。
今回、自治体・教委の行政アカウントとの連携を進める目的について、LINEみらい財団の担当者は「普段から利用している自治体・教委のLINEアカウントの中で、行政サービスの一つとして、教育関連のコンテンツにスムーズにアクセスできるようにしたい」と話す。学習履歴データは分析・研究を行ってコンテンツの充実につなげるほか、その研究データは自治体・教委にも共有する。
「はやべん」を展開する、いま-みらい塾の歌崎雅弘塾長は「探究学習と並んで重要になるベーシックな知識を身に付けるために、活用してほしい。子供たちが気軽に使えるLINEを通じて、教育格差の是正を実現できれば」と語る。利用申し込みは、同社が今月27日まで受け付ける。
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