超過勤務時間は79時間8分 長野県教職員組合が調査

長野県教職員組合はこのほど、同県内の教員1900人を対象に行った勤務実態調査の結果を発表した。1カ月の超過勤務時間は、過労死ラインの80時間に迫る79時間8分だった。

正規勤務時間を超えて学校にいた5日間の合計時間は、10~13時間未満が18.1%で最多。続いて13~16時間未満16.7%、7~10時間未満16.6%、4~7時間未満13.1%だった。

勤務時間外に学校にいた理由については、教科会・学年会、学級・学年の仕事、教材研究、授業準備、PTA活動、部活動、学校行事準備、保護者対応などが挙げられた。

1日平均の休憩時間については「実質ゼロ」が47.6%、15分未満も36.5%で、合わせて84.1%が15分未満の休憩となっており、平均すると7分7秒だった。

さらに5日間合計の持ち帰り仕事については、2時間未満が34.2%、2~4時間未満18.7%、4~7時間未満13.1%、7~10時間未満5.2%、10~13時間未満1.9%。今年6~8月における休日勤務については、ゼロが38.0%で最も多く、2~3日17.3%、4~6日12.2%、1日11.7%と続き、全体の平均は3.7日だった。

こうした実態を踏まえ、同組合が試算した週平均の超過勤務時間は19時間47分で、1カ月換算では79時間8分となった。昨年調査との比較では、週平均の校内での時間外勤務こそ30分短縮されたものの、持ち帰り仕事や休日勤務がそれぞれ13分、22分増えたことなどにより、前年比では1カ月当たり28分の超過勤務時間増となった。

校種別1カ月の超過勤務時間では、小学校75時間16分、中学校90時間36分、特別支援学校67時間36分となっており、中学校の多さが際立った。

同組合は調査結果について、「依然として過労死ラインに迫る数字。今年度は持ち帰り仕事が増加傾向にあるが、コロナ感染症対策が在校時間内の業務に加わったことで、残った仕事を持ち帰らざるを得なくなったと考えられる」と分析している。

自由記述では、「基本的に人数が少ない。精選などよりは人員の配置が必要」といった声が多く集まったといい、「各種行事、学校行事の在り方、校内行事の精選、行事内容の縮小・削減などが必要」「市町村教育委員会からの仕事や独自事業を見直す必要がある」「地域・家庭の問題への対応。全て学校に持ち込まれることが問題」といった意見もあった。

同調査は8月31日~9月4日と9月7~11日の2回の期間に、紙とウェブで実施。例年は6月に行われているが、今回はコロナ禍による休校や分散登校の影響で、2カ月後ろ倒しで行ったという。


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