コロナ感染者の9人に1人が子供 ユニセフが警鐘

コロナ感染者の9人に1人が子供――。ユニセフ(国連児童基金)は11月19日、翌20日の「世界子どもの日」を前に、新型コロナウイルスの子供への感染拡大に警鐘を鳴らす新たな報告書『COVID-19による失われた世代を生まないために』(原題:Averting a Lost COVID Generation)を公表した。

同報告書によると、11月3日の時点で年齢別データがある87カ国での感染者は2570万人で、そのうち20歳未満は11%。子供同士や大人への感染の可能性はあるものの、基本的な対策が取られていれば、学校を開き続けるメリットが、休校としたときのデメリットを上回るという。

ユニセフがこれまで行った140カ国の調査などから、10月の時点で2億6500万人の子供が依然として学校給食を逃していることや、65カ国で9月のソーシャルワーカーによる家庭訪問が、昨年の同時期に比べて減少したことなどを指摘。

さらに、▽11月時点で30カ国にわたる休校によって、5億7200万人の子供が影響を受けている▽各サービスの深刻な中断と栄養不良の増加とともに、1年間に、子供の死亡が推定200万人増え、死産が20万人増える恐れがある▽教育、保健、住居、栄養、衛生、水へのアクセスがない多次元の貧困の中で暮らす子供の数は、今年半ばまでに15%急増し、1億5000万人増えたと推定される――などのデータも示した。

これらを踏まえ同報告書では▽デジタル格差の解消などを通じ、全ての子供たちの学びを保障する▽ワクチンを手ごろな価格で、全ての子供が利用できるようにする▽子供や若者のメンタルヘルスを支援し、子供に対する暴力に終止符を打つ▽子供の貧困の増加を逆転させる――ことなどを各国政府に提言した。

ユニセフのヘンリエッタ・フォア事務局長は「パンデミックを通して、子供たちはほとんど感染していないという神話が今も根強く残っているが、それは見当違いだ」とのコメントを出し、感染防止に加えて、教育や保健、福祉などの中断と貧困率の上昇が、子供たちの未来を危険にさらすことになると訴えた。

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【お詫びと訂正】正しくは「新型コロナ感染者の9人に1人が子供」でした。訂正して、おわびします。