都立高で4697人分の入試データ紛失 教諭が無断コピー

都教委は11月19日、都立高校の教諭が無断で、前任校を含む延べ4697人の受験生の入試データをSDカードに保存し、紛失していたと発表した。現時点で二次被害は確認されていない。都教委では臨時校長会を開催し、入試データの保存や管理方法について注意喚起を行い、再発防止に取り組むとしている。

都教委によると、鷺宮高校の男性主任教諭が、前任校である日野高校から異動することになった2017年3月に、入試業務で自ら作成したデータ入力のための表を異動先でも活用しようと考え、入試データが管理されている専用パソコンから無断でコピーし、自宅に持ち帰った。

同教諭は日野高校に勤務していた当時も、バックアップを取るためとして、無断で専用パソコンをSDカードが使用できるように設定変更し、データを別のSDカードに保存しており、同教諭によれば、異動の際に同校に置いてきたとしている。

その後、同教諭は鷺宮高校でも日野高校の入試データが入ったSDカードに入試データを無断コピーしていたが、10月25日に自分の机の引き出しに保管していたはずのSDカードが見当たらないことに気付き、校長に報告。自宅も含め捜索したものの見つからなかった。また、日野高校に残してきたもう1枚のSDカードについても見つかっていない。

紛失したデータは受験生の受験番号や性別、出身中学校、氏名、各教科の評定、調査書の点、学力試験の得点、総合成績など。日野高校については、2014~17年度までの入試に関する延べ2224人分、鷺宮高校では、16年度と18~20年度までの入試に関する延べ2473人分に上る。

事態を重く見た都教委は、11月24日に臨時校長会を開き、入試データの保存や管理方法について注意喚起するとともに、入試データが管理されているパソコンの設定変更は、管理職が行うか、管理職立ち会いの下で指名された教職員が行うなどの再発防止策を講じるとした。


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