テキストプログラミングに挑戦 渋谷区が全中学校で講座

中学生がコードを直接入力するテキストプログラミングに挑戦する体験講座が11月19日、東京都渋谷区立代々木中学校(川上弘文校長、生徒371人)を皮切りにスタートした。生徒は各自のコンピューターからコードを入力したり、改良したりしながら、どうすれば課題をクリアできるか思考し、夢中になって取り組んだ。

テキストでプログラミングのコードを入力する生徒

いち早く1人1台の学習者用コンピューターの整備を実現した渋谷区は、区内にあるIT企業などと連携してプログラミング教育を普及させる「Kids VALLEY 未来の学びプロジェクト」を実施。この取り組みもその一環で、2年目を迎えた今年度は、モデル校では授業として、その他の区立中学校では体験講座として展開している。

この日、同中で放課後に行われた90分の体験講座には、1、2年生の希望者22人が参加。ミクシィの社員の指導を受けながら、同社が独自開発したプログラミング教育用ソフトで、画面上のキャラクターを移動させながら、フラッグを取っていくゲームに挑戦した。

最初のステップである順次処理だけを使ったプログラムでは、難なく課題をクリアしていた生徒らも、次の繰り返しや条件分岐を含む課題では、トライ&エラーを繰り返しながら悪戦苦闘。時間が来てしまうと「あとちょっとだったのに」「もう少しやらせて」という声が上がった。

最後の図形を描く課題では、課題の幾何学模様をできるだけ短いプログラムで作成したり、オリジナルの模様を考えたりした。講座終了後には、さらに学びたい生徒のために、家庭でもできるチャレンジ課題も配布された。

参加した2年生の生徒は「無料で学べると知って参加した。プログラミングは初めての体験だったが、とても分かりやすくて、達成感があった。また参加したい」と満足気に語った。また、別の2年生の生徒は「楽しかったが、図形の課題は難しかった。将来はゲームをつくる仕事をしたいと考えていて、ミクシィで働いている人が教えてくれることも魅力だった。プログラミングについて、とても楽しそうに話しているのが印象的だった」と目を輝かせていた。

課題に熱心に取り組む生徒の様子に目を見張っていた川上校長は「生徒の吸収力の速さに驚いている。最初は、こんなに希望者がいるとは思っていなかったが、生徒の姿から『こういうことを学びたい』という思いを感じた。渋谷区ではすでに1人1台環境になっているので、目的に対して自分にとって一番いいツールを活用できる力を身に付けさせたいと考えている。この講座を教員の授業にもフィードバックできれば」と刺激を受けていた。

講師役を務めたミクシィの田那辺輝さんは「プログラミングに慣れ親しんでいる人も、初めての人も取り組める内容を心掛けた。小学校では今年度からプログラミング教育が必修化されたが、命令ブロックを組み合わせるビジュアルプログラミングが主流だ。その次のステップとして、中学校ではぜひテキストプログラミングに取り組んでもらい、子供たちに、テキストプログラミングは決して難しいものではなく、できることがさらに広がることを知ってほしい」と話していた。

次のニュースを読む >

関連

あなたへのお薦め

 
特集