学校は多様性を失っている ROCKETの中邑教授が警鐘

「異才発掘プロジェクト ROCKET」で知られる中邑賢龍・東京大学先端科学技術研究センター教授が11月25日、超教育協会(小宮山宏会長)主催のオンラインシンポジウムに登壇し、現在の学校教育は効率化を求めすぎるあまりに、子供がじっくり学べる時間や多様性を失っていると警鐘を鳴らした。

「ダブルスクールがあっていい」と話す中邑教授(左、Zoomで取材)

同プロジェクトは2014年に始まり、卓越した能力を持っていながら学校教育などになじめない子供に、新しい学びの場を提供することを目的にして、ユニークなプログラムを展開している。この日も、氷点下20度の環境で氷のレンズを作り、太陽光を利用して火を起こすプログラムなど、ユニークな取り組みを紹介した。

中邑教授は「創造性、国際的な子供と言われているが、そういった力のある子はどこにいるか。言うことを聞かない子や、集団に入らない子、好きなことを追究する子たちに、そのポテンシャルがあると僕は思っている。しかし学校は、そういう子をなかなか許容しない」と問題提起。

今の子供たちにはリアリティーがなく、知識は豊富でも実生活の中で生かせなかったり、身の回りにあるものがブラックボックスになっていて、技術を理解したりする機会がなく、それらを学ぶ時間もないと指摘した。

また、「ダブルワークがあるならば、ダブルスクールがあっていい。子供たちが2つの学校を持てる社会であってほしい」と提案。全国各地の学校で、子供たちが自分の好きなときに好きな場所に学びに行ける「お休み券」を配るアイデアを紹介し、家庭やコミュニティーに、多様な子供が集まれる場所を増やす重要性を訴えた。

次のニュースを読む >

関連
関連記事