【大学入試】「皆が納得できる着地点を」萩生田文科相

萩生田光一文科相は11月27日、ウェブ会議で行われた文科省の「大学入試のあり方に関する検討会議」(第18回会合)に参加し、これまでの検討会議の議論を踏まえて、「見えてきたものもたくさんある。ベスト(最良)でなくてベター(比較的良い)かもしれないが、皆が納得できる着地点はどこなのか(を検討し)、年末年始を越えていきたい」と述べた。

ウェブ会議で行われた検討会議に参加した萩生田光一文科相

検討会議の一環として行われた大学への実態調査を受け、萩生田文科相は「国公立と私立で、いうならば受験のアプローチの仕方が違うことが改めて浮き彫りになった。その大学群が共通テストという一つのプラットフォームを共有し、最後のアウトプットはまた違うところを目指すという難しさの中で、公平、公正、正確を求めることの難しさをものすごく感じる」と説明。

また「コロナの感染がまた広がっており、来年の受験シーズンを無事終えることができるか、今すごく心配している。幸い専門家も、受験はかけがえのないものだという位置付けをしているし、だいたい受験生が会場で初めて会ったライバルと、親しく大声で話すことはない。例えば塾の激励会などをきちんとやめていただくことで、感染リスクを抑え、厳しい状況の中でも共通テスト、それぞれの個別試験につなげていきたい」と述べた。

27日の検討会議では昨年、英語民間試験の活用延期を要望した、全国高等学校長協会(全高長)の萩原聡会長(東京都立西高校長)が「大学入試の枠組みの中の検定試験である以上、生徒が、希望する検定を、希望する日時に、希望する場所で受験できることが条件だ」と、共通テストにおける英語民間試験の活用に慎重な姿勢を改めて表明。

さらに大学入試センターの山本廣基理事長も、実施体制や採点など、共通テストへの記述式問題と英語4技能試験の導入には、検討すべき課題が山積していると報告した。

萩生田文科相は「校長会の要望はごもっともだと思って昨年、一度試験を中止したが、その代替案にどんなものがあるのかと聞かれれば、なかなか難しいと思っているところだ」と応じた。

検討会議は当初、年内に取りまとめを行う予定だったが、年明けに実施される初の共通テストの状況などを踏まえた検討を行うため、引き続き議論を継続するとしている。

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