中学生のビジネスアイデア 事業化に向け検証費用贈る

新しいビジネスの創出を支援するガイアックスはこのほど、同社の社員が講師として指導をしているドルトン東京学園中等部・高等部(荒木貴之校長、生徒241人)の「起業ゼミ」の生徒3人に対して、ビジネスアイデアの検証に向けた費用として5万円を贈ったと発表した。生徒らはこの5万円を元手に、同社のサポートを受けながら事業化に向けて取り組む。事業化の価値があると同社が判断すれば、投資も行うという。

アイデア検証のための費用として5万円が贈られた中学生ら(ガイアックス提供)

「起業ゼミ」ではこれまで、第1期として9月25日~11月28日に9回、同社の社員が講師となり、ビジネスのアイデアを形にしていくための考え方やノウハウを教えるPBL型の授業を実施。その後の11月28日に、ゼミに参加した生徒の中から選抜された6人の生徒が、事業アイデアのプレゼンテーションを行うピッチ大会に臨んだ。

審査の結果、2年生の堀内文翔(あやと)さん、1年生の中西亜里彩さんと佐野青さんの3人が、来月から始まる第2期に向けて出資の可能性があるアイデアとして認められ、事業検証のための費用5万円を贈られるとともに、検証のための最小単位のサービスを開発するためのエンジニアリングサポートを受ける権利を得た。

堀内さんは、新型コロナウイルスの影響で飲食店への客足が遠のいていることに着目。来店者が少ないタイミングでリアルタイムに割引などのクーポンを発行できるアプリを提案した。中西さんは、オンラインで注文した服はサイズが合わないことが多く、返品も難しいという課題を解決するため、オンラインで予約した服を駅などで試着してから購入できるECサービスを発表した。また、佐野さんはSNSなどに投稿された写真に載っているファッションやブランドを簡単に調べられ、購入もできるサービスを構想。写真で紹介した商品が売れた場合、投稿者が収入を得られる仕組みにした。

同社では引き続き事業化に向けたサポートを行い、来年3月の第2期終了時に事業化の見込みがあれば投資する可能性も十分にあるとしている。

同校の木之下瞬教諭は「検証費用を勝ち取った3人には自分の事業を前に進め、高い壁にぶつかっても乗り越えていく姿を他の生徒に見せてほしい」と期待を寄せる。また、「起業ゼミ」の成果について「生徒は、壁にぶつかってもリトライする力が身に付き始めたと感じている。今後も継続しながら、生徒同士が学び合うほか、他校の中高生とのコンソーシアムなどもできれば」と力を込めた。

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