トイレの感染症対策 「学校のトイレ研究会」が解説冊子

新型コロナウイルスやインフルエンザなど感染症流行への警戒が強まる中、「学校のトイレ研究会」は12月1日、学校などのトイレや手洗い場での感染症対策のポイントを解説した冊子「感染症対策ブック」を無料で公開した。

感染リスクのある学校トイレの衛生管理手法などを解説した冊子

同会参加企業である住宅機器メーカーのTOTOが、新型コロナ流行後に行った調査によると、公衆トイレを使用する際にトイレ内の混雑が「気になる」「とても気になる」と回答した割合は69%に上り、流行前の調査と比べて24ポイント増加した。

こうした意識変化を踏まえ、対策ブックでは、人の滞留や対面を軽減するため、動線を一方通行にしたり、トイレに入らなくても手を洗えるコーナーを設置したりした、トイレ空間のレイアウトを図解。

また、学校などでは、菌が残りやすい和式便器の感染リスクが高いことが調査で分かっていることから、完全洋式化を進めることや、水栓ハンドルのセンサー式への交換、乾式清掃の実施などを提案した。

また、薬用液体せっけんや消毒用アルコールの適切な配置、トイレの適切な清掃方法なども解説。感染症ごとの特徴を一覧化したり、嘔吐(おうと)した際の汚物の処理手順を図で示したりするなどして、学校などでの感染防止のマニュアルとして活用できるようにした。

同研究所は「公共空間での感染症対策ではトイレの衛生性向上も緊急課題。その対策には設計・建材・設備機器・清掃メンテナンスまで一貫した考察が必要だ。この冊子が衛生的なトイレづくりの参考になれば」としている。

対策ブックは同研究会のホームページからダウンロードできる。


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