共通テストでの情報出題 大学入試センターが試作問題

2025年から大学入学共通テストで、高校新学習指導要領の「情報Ⅰ」に対応した科目を出題する政府方針を受け、大学入試センターが試作問題のイメージを作成し、関係者にヒアリングしていることが、このほど分かった。文系・理系の分野を問わず、情報社会の課題やデータ分析、プログラミングなど、情報に関する多岐にわたる領域を問うものとなっている。

大学入試センターによると、試作問題は共通テストとしてどのような内容の出題が考えられるのかを、11月ごろに高校現場や大学関係者、関連学会に示したもので、学習指導要領解説などを基に専門家が作成した。紙によるマーク式のテストを想定しているが、大学入試センターではCBT(コンピューター使用型調査、Computer Based Testing)による実施についても並行して検討しており、実際の問題は試作問題と異なる可能性もあるという。

試作問題は「情報Ⅰ」の▽情報社会の問題解決▽コミュニケーションと情報デザイン▽コンピューターとプログラミング▽情報通信ネットワークとデータの活用――の4領域で構成され、一部に大学入試センター試験の「情報関係基礎」で過去に出題された問題を改題したものも含まれる。問題数は実際の試験時間などを考慮したものではないとしている。

情報関連の法規や制度、情報モラル、情報セキュリティの重要性について、生徒と教師の対話から当てはまる用語を選択したり、動画のデータ量を計算したりする基本的な問題に始まり、渋滞のシミュレーションや適切な関数を選びプログラムを完成させる問題など、身近な情報技術を題材にした問題解決を問うものもみられる。

また、学校の情報通信ネットワークの構造を理解した上で、不具合箇所を特定する問題や、SNS発信件数とウェブサーバーの訪問件数の関係を回帰分析するなど、データ分析を取り入れたものもあった。

情報処理学会は12月2日に声明を出し、この試作問題について「セットとして見たとき、カバーする範囲・難易度ともに極めて適切に設定されている」と評価。全ての共通テストの受験生が「情報Ⅰ」の対応科目を幅広く受験できる体制整備を求めた。

文科省では、来年夏ごろまでに25年に実施する共通テストの方針を公表する予定で、そこで「情報Ⅰ」の対応科目の出題を含めた科目構成が正式決定される見込み。

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