少年院の学びを通信制高校の単位に 法務省検討会

少年院に入っている子供への高校教育の機会提供を議論している法務省の検討会は12月7日、第2回会合を開き、少年院在院中に通信制高校に入学し、出院後もその高校で学びを継続できるようにする方策を打ち出した報告書を取りまとめた。同省では来年度からモデル事業をスタートさせる方針で、文科省と連携して、今年度中に単位認定に関する統一基準をまとめたガイドラインを策定する。

検討会であいさつする田所法務副大臣(法務省HPより)

報告書では、少年院で受けた矯正教育のプログラムの一部を、通信制高校の単位として認定するのを可能にする制度を導入。希望者に対して、少年院の近隣にある広域通信制高校で出院後も在籍を続け、卒業できるようにする。授業料は就学支援金制度なども活用しながら、本人や家庭が負担することを想定している。

法務省の昨年の調査によると、新たに収容された子供のうち高校中退は40.1%、中卒は24.4%を占めている。同省では、通信制高校との連携を強化することで、少年院に入っている子供の学歴格差の解消や再犯防止につなげたい考えだ。

この日の検討会に出席した田所嘉德法務副大臣は「少年院の教育の一部を、通信制高校の単位として認定することを可能とする措置の必要性も指摘いただいたことは、極めて画期的で大変ありがたい。学びの意欲のある少年院在院者にその機会を用意するという方向性は、立ち直りを図る上で大きな意義があると実感している」と期待を寄せた。

 


関連