【共通テスト】試験会場での激励、自粛を要請 文科省

初めての実施が来年1月に迫っている大学入学共通テストに向け、文科省は12月18日、新型コロナウイルスの感染防止対策について、関係団体などに協力を要請する具体的な項目を明らかにした。受験生が使用する宿泊施設や公共交通機関で「密」を避ける感染防止対策の徹底を求めたほか、塾・予備校関係者に受験生を激励するため試験会場周辺に集まらないよう自粛を要請した。保護者にも試験会場周辺に集まって密集状態が生じないよう自粛を促した。萩生田光一文科相は12月18日の閣議後会見で、共通テストについて「この日を迎えるまでの努力が無駄にならないよう、試験は予定通り実施したい」と述べ、日程変更や中止をする考えがないことを改めて確認した。

大学入学共通テストの実施と感染防止対策について説明する萩生田光一文科相

関係団体などへの協力要請は、共通テストにあわせて受験生が利用する導線を想定し、感染予防のために「密」状態が発生しないよう徹底することが狙い。対象は、宿泊施設、塾・予備校関係業者、不動産関係業者、鉄道・バス関係業者、保護者、学校設置者、保健所など多岐にわたっており、すでに関係省庁に協力を要請した。受験生や保護者が利用する宿泊施設での感染症対策の徹底や、試験会場につながる鉄道・バスなどの混雑緩和、試験会場周辺での塾・予備校関係者による激励や、不動産関係者によるチラシ配布などによって密集状態が生じないよう求めた。

また、保護者や教職員に対しても、やむを得ない付き添いなどを除き、試験会場周辺に集まることがないよう自粛を要請した。

萩生田文科相は会見の席上、こうした関係団体などへの要請について、「感染状況に関わらず試験を実施するため、受験生が利用する宿泊施設や公共交通機関における感染症対策の徹底と、試験場やその周辺および公共交通機関でも密集状態を作らないことなどについて、政府全体で受験生のサポートをしていく」と述べた。

その上で、受験生に対して、「健康管理には特に注意してほしい。今回は、第1日程、第2日程それぞれの2週間後に追試験の準備をし、特に第1日程の追試験である第2日程では、全都道府県に会場を確保している。『このチャンスを逃しちゃいけない』ということで、熱があるのに、それを偽って会場に来るようなことはやめてもらいたい。そのために、3回のチャンスを用意してある」と説明。「体調に不安を感じた場合には、皆さん自身と周りの受験生を守るため、くれぐれも無理をしないようにお願いをしたい」と呼び掛けた。

コロナ禍での大学入試の実施にあたり、文科省が関係団体に求めた協力要請

※【 】内は要請先、( )内は所管官庁

【ホテル等の宿泊施設】

  • 受験生やその保護者等が使用するホテル等の宿泊施設における感染症対策の徹底(厚生労働省・観光庁)

【塾・予備校関係業者】

  • 受験生への激励等のため、試験会場やその周辺に参集することによって、密集状態が生じることがないよう、そうした行為の自粛(経済産業省・文部科学省)

【不動産関係業者】

  • 受験生に対して学生マンションやアパートを紹介するためのチラシ配布等のため、試験会場やその周辺に参集することによって、密集状態が生じることがないよう、そうした行為の自粛(国土交通省)

【鉄道・バス関係業者】

  • 試験を実施する大学から、鉄道・バスにおける混雑緩和等への対応要請がある場合の配慮
  • 鉄道・バスにおける換気や消毒の実施、利用者に対するマスクの着用の呼び掛けなどの感染症対策の徹底(国土交通省)

【保護者】

  • 受験生へのやむを得ない付き添い等を除き、試験会場やその周辺に参集することによって、密集状態が生じることがないよう、そうした行為の自粛
  • 家庭内および保護者自身の健康管理の徹底(文部科学省)

【学校設置者】

  • 学校における感染症対策や、移動中および宿泊先での感染症対策の徹底
  • 教職員に対し、やむを得ない場合を除き、試験会場やその周辺に参集することについて、そうした行為の自粛(文部科学省)

【保健所等】

  • 濃厚接触者として特定された受験生への検査の実施など、必要な対応について速やかに実施すること(厚生労働省)
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