部活動での体罰根絶に向け 桜宮高と尼崎高が連携協定

体罰や暴力のない部活動改革を共に実現しようと、大阪市立桜宮高校と兵庫県尼崎市立尼崎高校は12月22日、友好連携協定を締結した。過去に部活動で深刻な体罰問題が起きた両校は、この教訓を生かし、連携協定を通じて生徒や教職員の交流を行うなどし、地域に誇る高校になることを目指すとしている。

協定によると、互いの高校の特色を生かし、部活動などでの体罰根絶をはじめとする教職員の研修や研究、生徒の交流、社会貢献活動などに取り組む。

桜宮高校では、2012年12月に、当時の男子バスケットボール部で、顧問の教諭から受けた執拗(しつよう)な体罰が原因でキャプテンを務めていた生徒が自死するまでに追い込まれた。

また、尼崎高校も19年4月、男子バレーボール部でコーチを務める講師から部員に対する平手打ちなどの体罰が発覚。その後、他の部でも体罰行為が確認された。

女子バレーボール日本代表の元監督である柳本晶一アスリートネットワーク理事長が、両市教委で顧問を務めていたことがきっかけとなり、共通の課題を抱えている両校の連携につながった。

府県を超えた市立高校の連携は珍しく、大阪市教委の担当者は「桜宮高校の事案を風化させてはいけないと、市としてもこれまで取り組んできたが、尼崎高校との交流で今までやってきたこと以外にも、プレーヤーズファーストの視点で新たな取り組みが生まれれば」と期待を寄せる。


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