特別支援学校の生徒がテレワーク体験 MSの社員と交流

特別支援学校の生徒がテレワークに挑戦――。東京都立光明学園(田村康二朗校長、児童生徒225人)でこのほど、日本マイクロソフトで働く障害のある社員と生徒をオンラインでつないだ交流会が開かれた。生徒らは、同社の社員とのワークショップなどを通じて、オンライン上での共同作業を体験。自分自身のキャリアや仕事へのイメージを膨らませていた。

社員らとの共同作業を体験するワークショップ

同校では例年、キャリア教育の一環で東京都港区にある同社の本社オフィスを訪問していたが、コロナ禍で今年は中止となった。それに代わる活動として、同社の障害のある社員が中心となってオンライン交流会を企画。この日の授業では、同校の肢体不自由教育部門の高等部1、3年生と病弱教育部門の中等部3年生、高等部1年生の生徒が参加し、それぞれの教室や自宅などをつないだ。

授業では、生徒と社員が混成されたチームに分かれて、生徒が考えた同校にちなんだゲームを一緒にしたり、イラストから連想した物語を考えたりした。初対面の社員らを前に、最初はぎこちなく会話をしていた生徒も、プログラムを通じて次第に打ち解け、冗談を言い合ったり、趣味について話したりする様子もみられた。

肢体不自由教育部門高等部1年生の新井うららさんは「最初は緊張したけれど、社員の人たちと仲良くなることができた。将来はスクールカウンセラーになりたいと思っている。ITを使ってテレワークするイメージもつかめた」と感想を話す。

授業のサポートを行った禿(かむろ)嘉人教諭は「障害のある人がITを使ってどのように働くのかについて、教師が話をすることはあったが、今回、実際に働いている人と話したり、グループで仕事をする体験をしたりしたことで、生徒は明確にイメージできるようになったのではないか」と生徒の変化を感じていた。

同社の社員らは、この交流会のために仕事の合間を縫って1カ月ほどかけて準備を進めた。その一人である池田歩さんは「今はベッドで横になりながら、助けてもらいながら仕事をしている。ITを使って、いろいろな人とつながって働く方法がたくさんあること、人とコミュニケーションをしながら、信頼関係を築いていくこと、ITで働き方の可能性が広がることを知ってもらいたかった」と語った。

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