大分県教委はこのほど、教員免許状を保有していなかったとして、県立学校で臨時講師の任用を無効とした。この臨時講師は教員採用試験にも合格していたが、取り消しとなった。
同県教委によると、この臨時講師は、学生時代に単位が足りず、教員免許状を取得できていなかったが、2019年4月に任用された際、自分のパソコンで精巧に偽造した免許状を県教委に提出。
県教委ではその時点では有効期限などはチェックしていたものの、文科省の教員免許管理システムへの確認などはしていなかった。
21年度教員採用試験でこの臨時講師が合格したため、県教委が改めて免許状を確認したところ疑義が生じ、正規に授与されたものではないことが判明。任用を無効にするとともに、合格も取り消しとした。
同県教委では、臨時講師の任用時にも教員免許管理システムを使用した確認を徹底するなど、再発防止に取り組むとしている。
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