室伏スポーツ庁長官に聞く 乗り越えたところに必ず学びが

昨年10月に2代目スポーツ庁長官に就任した、室伏広治氏へのインタビュー。後編は、指導法や部活動改革などについて聞いた。(聞き手・教育新聞編集部長 小木曽浩介)




身体感覚を鍛え、原理を理解させられる運動を

――指導していて、例えばすぐできる子とできない子では、何が違うのでしょうか。

飲み込みが遅いと感じるのは、幅広い運動を体験してきていない子です。

例えば、全くの素人に陸上の円盤投の投法を指導するとします。その人が川辺に向かって石を投げる「水切り」を、子供のころに遊んで知っていたならば、指導も楽で、飲み込みが早く上達するでしょう。原理は同じなのです。外遊びにはさまざまな原理が隠れていて、その原理を知っていれば応用が効くものです。逆に、体験したことのない人にその原理を説明するのは、頭での理解はさせられても、実際の動きに結びつけることはできないでしょう。

また、誰かに足の指を触ってもらうとします。……

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