【緊急事態宣言】高校部活動「一時的に制限」も 文科相

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令された場合でも、一斉休校を避ける方針を明確にした一方で、萩生田光一文科相は1月5日、「最近の学校における感染状況を踏まえ、部活動などにおける感染症対策を徹底していただく必要がある」と述べた。特に感染例が多い高校においては「感染リスクの高い活動を一時的に制限することも含め検討するなど、感染症への警戒を強化していただきたい」と要望した。

高校での感染事例を踏まえ、リスクの高い活動を一時的に制限することも検討するよう要望する萩生田光一文科相

部活動について萩生田文科相は「活動中のみならず、集団での移動・会食・宿泊や寮生活など長時間にわたって部員が行動をともにする場合もあり、集団内での感染拡大の可能性があると考えている」と述べた。

その上で「地域ごとの感染レベルに応じ、実施内容や方法を工夫すること、練習中におけるこまめな換気や手洗いなどの感染症対策を改めて徹底すること、集団での移動・会食・宿泊や寮生活などの活動の前後を問わず、感染症対策を徹底すること」などを求め、とりわけ部活動を通じた感染拡大が小中学校と比べて多い高校での警戒を求めた。

高校生では、県境を越えるなど比較的長距離の通学をするケースもあるが、萩生田文科相は、学校設置者の判断を尊重するとした上で「マスクをして電車通学などは今までも続けてきて、そのことでのクラスターの発生というのは確認ができていない」と指摘。「今までの感染防止対策を徹底していただいて、通学をしていただくということが望ましいのではないか」と話した。

図表:部活動のガイドライン(文科省「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル~「学校の新しい生活様式」~2020年12月3日改訂版より)

文科省が冬季の学校における感染症対策の指針として昨年12月3日に改訂した衛生管理マニュアルでは、地域での感染拡大の状況を3段階(レベル1~3)に分類、それぞれの段階に応じた部活動のガイドラインを示した=図表=。最も高いレベル3では「密集する運動や近距離で組み合ったり接触したりする場面が多い活動、向かい合って発声したりする活動は行わない」としている。

文科省の担当者は「同じ都道府県でも地域により感染状況が異なる場合もあり、緊急事態宣言が発令されたからといって一律にレベル3の水準を求めるものではない。地域の状況を十分に考慮して、学校設置者が判断してほしい」と話した。

文科省の集計によれば、昨年6月から12月に同一の学校から10人以上の感染者が確認された事例は、小学校では8件、中学校で7件だったが、高校では26件と比較的多くなっている。部活動や寮生活などを通じて大規模なクラスターが発生する事例も起こっている。

文科省が1月5日に都道府県・政令市教委などに向けて出した通知では、部活動や寮生活での感染対策について、衛生管理マニュアルを踏まえ地域の感染レベルに応じた活動を行うこととしたほか、「同じ部活動に所属する生徒が食事する際なども含め、部活動の内外を問わず感染症対策を徹底」することや、特に高校で警戒を強化することを求めた。

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