【緊急事態宣言】大学入試の感染対策 文科省、各所に要請

首都圏の1都3県に緊急事態宣言が再発令されたことを受け、文科省は1月8日、予定通り実施する大学入学共通テストについて、事前の健康観察を徹底することなどを求める通知を、全国の教委などに向けて出した。また各大学に対しては、共通テストや一般選抜の会場での感染対策を徹底するよう依頼するとともに、全国知事会に対しては、人の移動に関する自粛要請が必要となる場合でも、受験生や試験業務に従事する教職員の県境を越えた移動には影響が生じないようにする配慮を求めた。

共通テストに関しては▽自主検温の確実な実施も含めた健康観察を徹底し、その結果を記録し、試験会場へ必ず持参すること▽試験当日は、試験場内では、常にマスクを着用し手指消毒や三つの密の回避などを行い、休憩時間等は、他の受験者との会話、交流、接触を極力避けるなど、感染症対策を徹底すること――などを求めた。

また大学入試センターの山本廣基理事長も同日、受験生に向けたメッセージを同センターのウェブサイトで公開し、▽体調が万全でない場合は、無理して受験せず、追試験の受験を申請すること▽試験場に到着してから体調が変化した場合も、無理をせず監督者へ申し出ること▽換気のため窓の開放を行うことから、厚手の上着などを持参すること――など注意喚起を行った。

また、共通テストの会場となる各大学に対しては、当日の体調が優れない場合でも試験場に来る受験生がいることを想定し、▽試験時間開始前ごとに監督者から体調不良の有無について必ず確認し、受験生から体調不良の申し出があった場合は休養室へ誘導する▽体調不良の申し出がなくても、解答時間中に咳などの症状により他の受験生に影響があると判断された者は休養室へ誘導する――といった対応を求めた。

また全国知事会に対しては、昨年12月に受験生が乗車する列車・バスの混雑緩和や受験機会の確保に向けた対応を依頼していたが、1都3県に緊急事態宣言が発令されたことを受け、「入学者選抜自体は感染リスクが低く、大学受験は不要不急に該当しない重要な機会であることから、受験生の移動に影響が生じないよう、格別の配慮をいただきたい」とした。

一方、入学後の大学での授業について、萩生田光一文科相は8日の閣議後会見で「確かに私は、対面(授業)の必要性をずっと訴えてきたが、緊急事態宣言が出た以上、何が何でも対面を増やせという状況ではない」との考えを示した。

「他の授業はオンラインを徹底する代わりに、例えば1年生は週に何回か、分散をして対面(授業)をするなどの工夫をしていただく中で、学生のみなさんがきちんと納得のいく修学機会の確保を、各大学が心がけていただくことが大事だ」と強調した。

新型コロナウイルスの感染拡大による大学キャンパスの閉鎖を巡っては、新入生を中心に「せっかく入学したのに一度もキャンパスに行けず、友人もできない」との声が広がった。萩生田文科相は感染対策を講じた上で、可能な限り対面授業を行うよう各大学に促していた。

次のニュースを読む >

関連