【緊急事態宣言】1都3県の対応方針 分散登校や部活動制限

政府が1月7日に新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を再発令したことに伴い、対象となった東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の各教育委員会は対応方針をまとめた。いずれも原則として休校せず、高校入試についても予定通り行う方針だが、分散登校や部活動・学校行事の制限を行うなどして、感染拡大を防ぐ。


東京都

東京都教委が1月7日夜に公表した都立学校の対応方針によると、感染状況に応じて、各学校で対面での指導と家庭でのオンライン学習の配分を変えて対応していくことを基本に、マスクの着用や健康観察などの指導を徹底する。放課後、児童生徒は速やかに帰宅させ、児童生徒だけの会食やカラオケ、午後8時以降の不要不急な外出や都県境をまたぐ移動は自粛を求める。

グループでの話し合い活動や音楽の合唱、家庭科の調理実習、体育の身体接触を伴う競技種目など、感染防止を徹底してもなお飛沫(ひまつ)感染などの可能性が高い学習活動や、大会・対外試合などを含む部活動、児童生徒が学年を超えて一堂に集まる行事、修学旅行をはじめとする宿泊を伴う行事、校外での活動は宣言の解除まで中止とする。

また、都立高校などの生徒は公共交通機関を使って通学していることが多く、行動範囲も広いため、定時制・通信制高校や伊豆諸島・小笠原諸島の学校を除き、始業・終業時刻の設定を朝夕の通勤ラッシュを避けて設定するなどの時差通学を徹底し、対面指導とオンライン学習を組み合わせた分散登校を実施する。分散登校を実施する際は、登校する生徒の割合を3分の2程度とする。

高校入試や特別支援学校の入学相談などは予定通り実施する。

ただし、小中学校を所管する区市町村教委に対しては、小中学生と高校生では行動特性や感染状況が異なることから、時差通学や分散登校、部活動・学校行事の中止などは求めず、各市区町村教委の判断にゆだねる方針。

埼玉県

埼玉県教委は1月7日夜に、方針を県立学校などに通知した。県立高校については、分散登校は実施せず、始業時間の繰り下げや短縮授業で対応する。感染防止のため、音楽の合唱や家庭科の調理実習、部活動は中止とする。ただし、部活動で大会などを控えている場合は、宣言期間中でも試合などのある14日前から練習可能とし、大会に合同チームで参加する場合も必要最低限の合同練習を認める。

修学旅行を含む学校行事については、目的地や生徒の心情を踏まえ、保護者の理解を得た上で、延期または中止を校長が判断するよう求めた。

県立高校の入試は感染防止を徹底の上で、予定通り実施する。同県では、すでに出願の手続きも郵送で対応することを決めている。

さいたま市は1月8日付で対応を発表し、市立小中学校については分散登校を実施せず、通常通りの授業とすることや、部活動の中止を決めた。修学旅行については、「実施は困難と考える」とし、児童生徒の心情などを踏まえ、各校長が判断することとした。

また、教職員についても午後8時以降の不要不急の外出や都県境をまたぐ移動は自粛とし、職員会議は少人数で行ったり、全体での情報共有は校務支援システムを活用したりすることを明記した。

千葉県

千葉県教委は1月6日に県立学校に通知を出した。地域の感染状況や交通事情などに応じて、時差通学を実施するよう求めた。すでに昨年6月に、通学の混乱を避けるため時差通学を実施した学校もあり、実績も踏まえて校長の判断で実施してほしいとした。

部活動については、平日の放課後は90分以内とし、発令中に対外試合などは行わないよう要請。身体が接触する練習などは避けるよう求めた。

授業では、発令中は体育での球技や武道などの身体接触を伴うものや、音楽の合唱、家庭科の調理実習などは行わないとした。

学校行事は、講演会や学習発表会、合唱コンクールなど児童生徒が一堂に集まる行事は行わないなどの対応方針を示している。

修学旅行は、保護者の理解を十分得た上で、中止または延期などを慎重に判断し、遠足や演劇鑑賞などの校外行事は行わない。

県立高校の入試については、感染防止対策を徹底した上で予定通り実施するとしている。

千葉市は1月8日に小中学校に通知を出し、県教委の方針に加えて、部活動については平日の放課後60分間に限ることを求めた。

修学旅行については、緊急事態宣言期間中に予定している学校はなく、2月中旬以降の対応は引き続き検討することにしている。

神奈川県

神奈川県教委は1月7日夜に、県立学校などに通知を出した。県立高校については朝の時差通学を徹底するとともに、今後の感染状況に応じてオンラインを併用して週3日の登校を基本とした分散登校に移行できるよう、各校長にカリキュラムの検討を求めた。

また、生徒や教職員の感染が確認された場合は、濃厚接触者の特定や消毒作業などの必要な対応が終了するまでは臨時休校とする。

部活動については、校内での活動を原則として、平日の放課後のみ90分程度、週3回を上限とし、身体接触を伴う感染リスクの高い活動は行わないよう求めた。合宿や県外遠征については延期または中止とするが、大会などへの参加については原則不可とし、全国大会や関東大会については県教委と校長が協議する。

学年や年次を超えて生徒が集まる学校行事は延期または中止とし、全校生徒を対象にした学校行事を行う必要がある場合は、校内放送などを活用して教室で行うなどの工夫を求めている。

修学旅行は延期または中止を求める。県立高校の入試は、感染防止対策を講じて予定通り実施する。

横浜市は、修学旅行も含めた期間中の県外への移動や宿泊飲食を伴う行事は延期か中止または内容の変更を求める。

中学校の部活動については、土日祝日を含めて週3日以内とし、平日は放課後2時間以内、土日祝日は3時間以内に限る。

川崎市は1月7日に通知を出し、部活動は県大会などの上位大会や予選会への参加を除いて、原則として校内での活動に限定して行うこととした。

また、市立高校などは公共交通機関で通学する生徒が多いことから、状況によって時差登校を行う方針。

相模原市もほぼ県教委の方針に沿って対応するが、中学校の部活動については、平日の放課後1時間程度に限るよう、1月12日に通知を出す方針。

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