教員の人材確保を目的に、高知県教委は今年から、教員採用試験に合格した臨時教員を前倒しで採用する取り組みを始めた。すでに県内の小中学校で臨時教員として勤務していた15人が、勤務校はそのままに、1月から正規の教員として働いている。
同県教委では、教員採用試験に合格した第1回名簿登載者の中で、すでに教員免許状を取得している人を対象に、1月からの前倒し採用について意向を確認。
今回、採用が前倒しされた教員は、いずれも県内の小中学校で臨時教員として勤務しており、3学期中は勤務校を変えないまま、正規の教員として待遇などが変わる。4月以降については、初任者研修に対応できる規模の学校に異動となる可能性があるという。
同県教委の担当者は「今回はたまたま希望者が全員、県内で臨時教員として働いている人だったが、他県で臨時教員をしていたり、民間で働いていたりする人などで、1月から高知県で教員として働きたいということであれば、ぜひ前倒し採用をしていきたい」と話し、来年度以降も取り組みを継続する考えだという。
次のニュースを読む >
関連
- 夏休みに収入ない 時間講師の実態を高知高教組が調査
- すでに危機的、教員不足 背景に産・育休の取得増
- 広島県で教員不足 公立小・中学校など35校
- 教員不足で英語の授業できず 松江市の市立中学校
- 都教委が5時間勤務の日勤講師新設 退職教員の活用促進