コロナ禍でも主体的・対話的な学び PBLについて報告

主体的・対話的な学びを、どうすればコロナ禍で実現できるか――。埼玉県戸田市立戸田第二小学校(山根淳一校長、児童1005人)は1月20日、今年度の研究発表会をオンラインで行い、同校が力を入れている「総合的な学習の時間」におけるPBL(Project Based Learning)について、感染防止対策で教育活動が制限される中でどう取り組んだかを報告した。中でも4年生は、コロナ禍での学校生活の課題を解決するプロジェクトに取り組んだ。

ウィズコロナでの学校生活の課題解決に取り組んだ4年生の実践(Zoomで取材)

同校では今年度、新型コロナウイルスの感染防止で3密の回避が求められる中、どのように主体的・対話的で深い学びを展開するかを模索。ICTでさまざまなアプリの活用や、飛沫(ひまつ)感染を防ぐ話し合い活動のやり方をまとめた「T2 New Normal WITH COVID-19」を作成した。

オンラインで行われたこの日の研究発表会では、専用のウェブサイトに、「T2 New Normal WITH COVID-19」で示された学び方を取り入れた、各学年のPBLの授業のダイジェスト動画や指導案などの関連資料が公開され、それらを基に参加者と同校の教員が意見交換を行った。

特に4年生では「コロナ禍での新しい生活」を探究のテーマに設定。まず、自分自身や家族が休校期間中に実際に困ったことを洗い出し、具体的な課題を見つけると、次に、保健師から新型コロナウイルスに関する正しい知識についてオンラインで話を聞いたり、インターネットなどで情報を集めたりして、国語の単元と連携して、新聞記事にまとめる活動を行った。

さらに、そこで得た知識を基にして、「学校で話をしながら給食を食べたい」「思いっきり遊びたい」など、自分たちが抱いている課題を解決する方法を検討。例えば、フェースシールドを作ったり、新しい遊びを考案したりした。

その上で今度は、この成果を他学年にも広げようと、コロナ禍で困っていることについてアンケートを取り、その分析からグループで解決策の提案に乗り出すなど、学校全体に展開していった。

授業をデザインした込田祥教諭は「身近な課題であるコロナをPBLとして取り上げ、子供たちが自らやりたくなるように仕向けていった。ただ、PBLとしての期間が長くなってしまい、子供たちのやる気に波が出てしまったのが課題だ」と振り返った。

指導講評を行った朝倉一民・札幌市立発寒南小学校教頭は「子供の学びをPDCAサイクルで捉えると、チェックとアクションが単元の中で何度も繰り返されていて、質の高いプロジェクトだった」と評価した。

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