水泳金メダリストの岩崎恭子さん 中学生にオンライン授業

1992年のバルセロナ五輪で、当時中学2年生ながら200m平泳ぎで金メダルを獲得した岩崎恭子さんが2月1日、地元の静岡県にある磐田市立竜洋中学校(倉島茂見校長、生徒497人)の1年生に、オンライン授業を行った。岩崎さんは水泳に取り組んでいた中高生のころを振り返りながら、幸せを感じる秘訣を生徒らに伝えた。

中高生のころの心境を中学生に話す岩崎さん

授業は、オリンピック・パラリンピック教育の一環で行われ、アスリートのマネジメント事業などを行うスポーツビズが配信などの運営を担当した。

バルセロナ五輪で金メダルを獲得したときのエピソードを話した岩崎さんは、決勝レース直後のインタビューで「今まで生きてきた中で、一番幸せです」と答えたことへの批判や、帰国後の周囲の目が気になり、スランプにはまっていたことなどを述懐。「注目されても結果が出せない。練習に集中できていない自分を認めたくない気持ちがあった」と振り返った。

その後、中学1年生のころと同じ場所へ海外遠征したことをきっかけに、水泳に真剣に向き合っていた以前を思い出し、もう一度オリンピックを目指そうと決意。次のアトランタ五輪までの4年間は、人から言われるのではなく、自分から行動することで、自信につなげていったと話した。

アトランタ五輪では10位という結果に終わったものの、岩崎さんは「両方のオリンピックを通じて成長できた。金メダルを獲れたからよかったというよりも、自分の中で悩みや不安を抱えながら、それでも前に進んだことが成長につながった」と強調。「幸せは自分の心が決める。一つでも多くの幸せを感じ、それを友達と分かち合える人になって欲しい」と生徒らに語り掛けた。

また、水泳部の生徒からの「自己ベストを達成するために気を付けていたことは何か」という質問に対して、「金メダルを獲った後、そのときのレースの感覚ばかりを追い求めていた時期がある。しかし、1秒前のことは戻ってこない。新しい自分を常に考えないといけない」とアドバイスした。

スポーツビズでは、岩崎さん以外のアスリートについても、全国の小中学校をつないでのオンライン授業を実施していく予定という。


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