コロナ禍の子供の生活を守れ 日本小児科学会が提言

日本小児科学会はこのほど、新型コロナウイルス感染症の拡大から、子供の生活を守るための提言を出した。保育所や学校での生活を維持することや、子供のストレスに注意することを改めて呼び掛けた。さらに教師など子供に関わる業務従事者に対して、マスク着用時の誤嚥(ごえん)や窒息などに気を付けるよう求めた。

提言では、▽保育所・幼稚園・学校での生活を維持する▽乳幼児健診や予防接種を継続する▽子供を感染から守るために、大人の感染を予防する▽子供のストレスに注意する――などを求めた。

特に子供はストレスを言葉で表現することが苦手だとし、「頭痛、腹痛、倦怠(けんたい)感、不眠、イライラ感、登校しぶり、食欲低下、過食などの身体症状や、いつもと違う行動に気を付けてください」と強調。さらに大人自身の心のケアも行い、心配な場合はかかりつけ医に相談するよう示した。

子供のマスクの着用については、特に2歳未満や障害のある子供の場合、誤嚥や窒息のリスクが高まると指摘。具体的には▽呼吸が苦しくなり、窒息する可能性がある▽嘔吐(おうと)した場合に、窒息する可能性がある▽熱がこもり、熱中症になる可能性が高まる▽顔色、呼吸の状態などが観察しにくいため、体調異変の発見が遅れる――と整理した。

適切な着用手段に関しては、▽会話をするときはマスクをする▽鼻をマスクから出さないようにする▽マスクを顎にずらしたままにしない▽マスクの前面を触ることは避ける。もし触れたときは手指衛生を行う▽処置や介護など感染のリスクが高まる状況では、フェースシールドやゴーグルを併用し、眼の粘膜を介した感染を防ぐ▽フェースシールド、マウスシールドはマスクを使用した上で装着する――と説明。

マスクの着用で表情が見えにくくなるため、感染対策と保育・教育の両立は大変困難としつつも、「それぞれの現場で工夫しながら、子供の感染予防に努めてください」と呼び掛けた。


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