2月13日午後11時過ぎに発生した、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震の影響で、15日正午時点で福島、宮城の2県で82校が臨時休校、19校が短縮授業となった。また、両県を中心に324校で物的被害が発生している。これまで児童生徒、教職員への人的被害は報告されていない。
臨時休校となっている学校は福島県で67校、宮城県で15校。校種別にみると▽幼稚園 2校▽小学校 26校▽中学校 15校▽高校 23校▽特別支援学校 5校▽高等専門学校 1校▽専修学校・各種学校 10校。
また、学校施設に物的被害があったのは▽福島県 192校▽宮城県 121校▽岩手県 10校▽茨城県 1校。主な被害としては、渡り廊下のジョイント部への被害、ガラス破損、床・壁に亀裂、暖房排水管の水漏れ、水道管破裂などが報告されている。また、福島県で公立小学校1校が避難所となっている。
文科省は14日、被災地域の受験生の受験機会を確保するため、国公私立大学に対し、追試験・振替受験の活用や設定など、配慮可能な措置を検討するよう事務連絡を発出。被災した施設の復旧や教育活動の再開に向けて、各県教委との連携を図っている。
また、福島県が県内8市9町に災害救助法の適用を決定したことを受け、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)は15日、適用地域の世帯の学生に対する支援を発表。地震により家計が急変した学生への奨学金や、居住する家が被害を受けた学生への災害支援金の申請を受け付けるとしている。
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