「早急に子供の自殺に総合的対策」 坂本孤独・孤立対策相

コロナ禍でより深刻化している、社会的な孤独・孤立問題の対策に当たる担当大臣となった坂本哲志地方創生相は、2月24日の閣議後会見で、「昨年の小中学生の自殺者数が過去最多となったことに強いショックを受けている。早急に総合的な対策を進めていかなければいけない」と述べ、急増する子供の自殺対策に急いで取り組む姿勢を示した。

子供の自殺対策について述べる「孤独・孤立対策」担当の坂本哲志地方創生相

コロナ禍で社会的不安が高まり、孤独や孤立問題が深刻化しているとして、菅義偉首相は2月12日、坂本地方創生相に「孤独・孤立問題対策相」として総合的な対策の調整を進めるよう指示。今月19日に内閣府に厚労省や文科省からの職員も含めた「孤独・孤立対策担当室」が31人態勢(兼務も含む)で設置された。

こうした中、坂本地方創生相は24日の閣議後会見で、昨年の児童生徒の自殺が過去最多の479人に上ったことについて、「強いショックを受け、重く受け止めている」と述べた。その上で自殺対策について、「自殺を考えている方への電話相談や、女性や若者の利用が多いSNS相談といった相談体制の充実に努めるなど、さまざまな支援を行ってきた。担当大臣になったので、私が司令塔になって各省庁と連携をとりながら、総合的な対策を早急に進めていかなければいけないと思っている」と述べ、今後、具体的な取り組みを急ぐ姿勢を示した。

内閣府では25日に、子供の貧困問題をはじめ孤独・孤立問題に取り組むNPO団体から活動状況を聞く緊急フォーラムを開く予定で、「孤独・孤立対策担当室」は現場の声を聞いた上で問題を洗い出し、具体的な対応策を検討することにしている。

今月15日に開かれた文科省の「児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議」で示された資料によると、昨年1年間の児童生徒の自殺は479人に上り、前年の339人を大きく上回って過去最多となった。このうち8月は前年(29人)の2倍以上の64人に上るなど、特にコロナ禍の影響で短縮された夏休み明けなどに集中する傾向が見られた。原因や動機別では、前年同様、「進路に関する悩み」や「学業不振」が上位を占めているが、昨年は「病気の悩み・影響(その他の精神疾患)」の増加が目立っている。

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