緊急事態宣言6府県で解除 文科相「卒業式ぜひ実施を」

新型コロナウイルス感染症対策のため10都府県に出されている政府の緊急事態宣言について、菅義偉首相は2月26日夕、首都圏を除く6府県を先行して2月28日に解除することを決めた。これに関連して、萩生田光一文科相は同日朝の閣議後会見で、部活動などを段階的に通常の活動に移行するとともに、卒業式など年度末の学校行事や春のスポーツ大会などについて、感染症対策の徹底を前提に「ぜひ実施していただきたい」と関係者に要請した。

国会内で記者会見する萩生田文科相

緊急事態宣言が解除されるのは、愛知、岐阜、大阪、京都、兵庫、福岡の6府県。菅首相は、26日午後6時から首相官邸で開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部の席上、「1月の緊急事態宣言の発出以降、新規感染者数は目に見えて大きく減らすことができた。入院者や重症者の数も、継続して少なくなっている。医療機関の厳しい状況は続いているが、現場の負担も、一時に比べれば減ってきていると聞いている。こうした状況を地域ごとに勘案し、緊急事態宣言の対象区域について、6府県を2月28日で解除する」と表明した。

首都圏の1都3県については「宣言の期限である3月7日に向け、飲食店の時間短縮をはじめとする、これまでの対策を一層徹底していく」と述べ、3月7日に解除することを念頭に来週判断する考えを示した。その上で「最後まで気を緩めずに、3月7日に予定通り、全ての地域で緊急事態宣言を終わらせることが大事。これまで以上に飲食などの感染リスクについて注意を喚起し、マスクの着用などの基本的な感染対策を徹底するようお願いする」と強調した。

これに先立ち、萩生田文科相は同日朝、緊急事態宣言の対象地域の学校に求めている、部活動の一時的な制限について、「基本的な感染症対策を講じつつ、段階的に通常の活動に移行していただければと考えている。ただ、活動内容によって対応が変わってくると思うので、注意をしながら対応していただきたい」と述べ、感染対策に配慮しながら、少しずつ制限を緩和していくよう求めた。

また、春休み予定されているスポーツなどの全国大会にも触れ、「昨年の春の全国大会は感染症の影響を受けてやむを得ず中止となり、本当に残念だった。今年こそは、生徒にとって夢の舞台である全国大会が実現できるように、関係団体が万全の準備をしている。スポーツ大会をどう行えば感染防止につながるか、いろいろな知見が集まっていると思うので、関係団体で協力していただきたい」と話し、大会の開催に向けて協力を促した。

卒業式については「人数制限とか、換気とか、不自由はあるだろうが、大事をとりながらも、ぜひ実施していただきたい」と力を込めた。

これまで実施を求めてきた修学旅行についても「3月31日まで残りわずかだが、これも子供たちにとっては大切な学習の機会。積極的なチャレンジをしていただければと思っている」と述べた。

文科省では、緊急事態宣言の再発令にあわせ、全国の学校現場に新型コロナウイルス感染症対策の総点検を求める通知を1月8日付で出している。その中で、部活動における感染症対策については、緊急事態宣言の対象地域では「学校が独自に行う他校との練習試合や合宿等を一時的に制限するなど、感染症への警戒度を高めること」を要請。「部活動終了後に、生徒同士で食事をすることを控えるよう特に指導を徹底すること」を強く求めた。

また、「感染リスクの高い教育活動」として、対面形式のグループワーク、理科の実験と観察、音楽の合唱や管楽器演奏、図画工作・美術の共同制作や鑑賞、家庭や技術家庭における調理実習、体育での密集や接触する運動–などに留意するよう求めている。

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