各試験の役割分担やオンライン化など議論 大学入試会議

文科省の「大学入試のあり方に関する検討会議」は3月4日、第22回会合を開き、座長代理の川嶋太津夫・大阪大学高等教育・入試研究開発センター長が示した、これまでの議論を整理したメモをもとに委員らが議論した。

オンラインで開かれた「大学入試のあり方検討会議」

メモでは▽大学入学者選抜に求められる原則▽これまでの教訓を踏まえた入学者選抜の改善にかかる意思決定の在り方▽コロナ禍での入学者選抜を巡る状況変化▽大学入学者選抜の改善の検討に当たっての留意点――の4つを柱に、今後の取りまとめに向けて検討が必要な事項などを整理。

大学入学共通テストと各大学の個別試験の「役割分担を意識した検討が必要」と指摘したほか、県域を越えずに受験できる共通テストのセーフティーネットとしての役割が、コロナ禍で改めて認識されたと示すとともに、「多くの大学で面接試験がオンラインで実施され、地理的・経済的事情への観点から、引き続きオンライン化を推進すべきとの指摘がある」として検討の必要性を述べた。

これらに対し、各委員から質問や意見が出された。共通テストと個別試験の役割分担については、関西大学理事長の芝井敬司委員が「国公立大を意識した記述に思える。私立では国公立との併願の受け皿として、個別試験との組み合わせを考えて共通テストに参加している面もあり、違和感がある」と指摘し、記述への配慮を求めた。

また、面接のオンライン化に関しては、複数の委員から「インフラが整備されないと実施できず、整備が進まない地方では難しい」「学校では対応できず、国からベンダーに話してもらう必要がある」など課題が挙げられた。

さらに「大学入学者選抜」という表現について、「海外では入学者選抜というより『マッチング』という視点が重視されている国もある。そうした側面も配慮してほしい」との要望も挙がった。

検討会議では、川嶋座長代理がまとめたメモや各委員からの意見を踏まえ、次回以降も議論を進め、今年夏までに取りまとめをしたいとしている。

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