警察庁は3月4日、昨年1年間に起こったストーカーなどの行為に関する対応状況を公表した。10代のストーカー被害は依然として2000人台にとどまっているほか、性的画像をインターネット上にさらされるなどの被害も年々増加している。

ストーカーに関する相談などの件数は2万189件(前年比723件減)、ストーカー規制法に基づく警告は2146件(同94件増)。また、禁止命令などは1543件(同168件増)、同法違反による検挙件数は985件(同121件増)で、両方とも同法施行後最多となった。
10代の被害者は2032人で、前年から187人減少したものの、過去5年間は2000人台での推移が続いている。10代が全体に占める割合は10.3%だった。また、10代の加害者は807人で、前年よりも158人減少。全体に占める割合は4.0%だった。
プライベートの性的な画像を公表されたり、送り付けられたりといった事案に関する相談などの件数は1570件で、前年より91件増加。2016年以降、年々増加している。その内容は▽画像を公表された 286件▽画像を公表すると脅された 567件▽画像を送りつけられた 254件▽画像を所持されている、撮影された 559件▽その他 24件。
年齢別にみると、19歳以下の被害者は429人で、全体の27.3%を占めている。加害者は189人で、全体の12.0%だった。
私事性的画像被害防止法違反の検挙件数は47件で、前年よりも13件増加した。また、児童買春・児童ポルノ禁止法違反での検挙件数は34件で、前年よりも10件減少した。
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