【GIGA到来】文科省 全国にチェックリストなど通知

GIGAスクール構想で4月から全国の小中学校で1人1台端末の活用が始まるのを前に、文科省は3月12日、運用に当たって確認すべき事項をまとめたチェックリストなどを全国の都道府県教委などに通知した。併せて児童生徒への健康への配慮や保護者との間で事前の確認が望ましいポイントを示したほか、ネットワーク環境の確認も求めている。さらに高校での学習者用コンピュータの整備についても、一層の推進を図ることが急務だとして対応を促した。

通知は「GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用等について」「GIGAスクール構想の実現に向けた通信ネットワークの円滑な運用確保にかかる対応について」「GIGAスクール構想における高等学校の学習者用コンピュータ等のICT環境整備の促進について」の3つ。

この中で、特に小中学校の1人1台端末によるICTの積極的な利活用に向けて▽管理・運用の基本▽クラウド利用▽ICTの活用▽研修・周知▽組織・支援体制――の5つの事項、合わせて34のポイントをまとめたチェックリストを示し、運用に当たって確認するよう求めている。

具体的には、「端末の管理方法、トラブル時の問い合わせ先や相談先を教職員・保護者・児童生徒に分かりやすく示しているか」「ICTを活用した学びの幅を制限することなく、安心安全が確保できるように機能制限やフィルタリングなどの手段を適切に講じているか」「端末等を家庭に持ち帰るときのルールを明確に作成し、共有されているか」など、主に各教委に向けて確認を求めている。

文科省初中局は「4月の導入時にチェックポイントを全てクリアしなければならないということではなく、円滑な運用に向けて端末を活用しながら改善を進めてほしい」と話す。参考資料として先進的な自治体の取り組み事例も紹介している。

また、児童生徒の目の健康などへの配慮として、▽端末を使用する際に良い姿勢を保つ▽目と端末の画面との距離を30センチ以上離す▽30分に1回は20秒以上、画面から目を離して目を休める――などの注意が必要としているほか、保護者との間で事前に児童生徒が端末を扱う際のルールなどを確認して共有することも求めている。

また、GIGAスクールの本格運用に向けた準備として、ネットワーク環境の評価(アセスメント)を行い、円滑な通信環境が確保できているか確認することも要請。課題が見つかった場合は、ネットワーク増強や契約の見直しなど、速やかに改善に努めるよう求めている。

さらに高校についても、ICT環境の整備が急務だとして対応を促している。小中学校の1人1台端末環境で学んだ児童生徒が、高校に進学しても同じ環境で学ぶことができるよう、保護者や地域の理解を得ながら高校段階の学習者用コンピュータ整備も一層推進してほしいとした。この中では学習者用コンピュータの計画的な整備に向けて、整備方法や時期を示して取り組むことや、ICT環境整備と併せて教員のICT活用指導力の向上と外部専門スタッフの活用も検討して、学校への支援体制を強化するよう促している。

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