外国人向け日本語試験 参照枠との対応関係を明示、文化庁

外国人の日本語能力の統一基準について協議している文化庁文化審議会国語分科会日本語教育小委員会はこのほど、日本語能力の評価の在り方などをまとめた「日本語教育の参照枠」の二次報告を公表した。今後、この参照枠と既存の日本語能力の判定試験との対応関係を明示していくことで、日本語教育の質の向上につなげる方針。

日本語教育小委員会では昨年11月に「日本語教育の参照枠」の一次報告を取りまとめ、「ヨーロッパ言語共通参照枠」(CEFR)を参考に、▽聞くこと▽読むこと▽話すこと(やり取り)▽話すこと(発表)▽書くこと――の5つの言語活動ごとに、493項目に上る言語能力記述文(Can do)を列挙し、日本語能力の熟達度をA1~C2の6段階で示した。

これを踏まえて、今回まとめられた二次報告では、参照枠を活用した評価の基本的な考え方を示し、試験だけでなく、ロールプレーやエッセイなどの言語的な課題の到達度をみるパフォーマンス評価やポートフォリオによる評価など、多様な手法を用いて日本語によるコミュニケーション能力を測ることを例示した。

また、現状では、試験ごとに基準が異なっている日本語能力の評価について、参照枠との対応を進めることで、試験間の通用性が高まるとしている。

文化庁では、二次報告を受けて、来年度中に最終報告を取りまとめる予定で、日本語教師が参照枠を活用して外国人に日本語を教える際の手引きの作成にも着手する。


関連