子供のウェルビーイング最上位に 教育再生WGが提言素案

ポストコロナ期のニューノーマル(新たな日常)における、新たな学びの在り方を検討している政府の教育再生実行会議・初等中等教育ワーキング・グループ(WG)は3月24日、第7回会合を開き、今年5月に取りまとめる提言の素案について検討した。提言では子供の幸福度や自己肯定感などの向上、いわゆる「ウェルビーイング」の実現を最上位目標とし、それを達成する手段としてデジタル技術を活用するという方向性で一致した。

会合後に記者会見した内閣官房教育再生実行会議担当室の池田貴城(たかくに)室長によれば、「国際調査でも、日本は子供たちの自己肯定感や幸福度が低いとされている。こうした現状をどう変えていくかを、最上位の目標として提言をまとめるべきだという意見が多かった」として、初等中等教育・高等教育を通じて、学習者主体の学びを重視するという取りまとめの方向性を示した。

また、こうした大きな目標を踏まえ、従来の一斉指導から子供たち一人一人を大切にした指導へと転換するにあたっては、個別最適な学びを可能にするデジタル化やデータ駆動型教育の推進が効果的だとする考えをまとめた。初等中等教育段階ではとりわけ、不登校の児童生徒や障害のある児童生徒への支援が重要だとする意見もあった。

提言には、学習者用デジタル教科書の在り方についても盛り込む方針。24日の会合では委員から「検索にはデジタルが、深い思考には紙が適しているという研究成果もあり、当面は併用するのが現実的だが、その場合の無償化の方針を考えながら議論を進めていく必要がある」といった意見が出たという。教育再生実行会議の最終的な提言は、今年5月をめどに取りまとめる。

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