研修を教員免許状更新講習に認定 都道府県で5教委のみ

文科省は3月26日までに、2019年度の教員研修の実施状況調査を公表した。初任者研修でICT活用に関する研修を実施している教委は半数以上に上った。2年目以降の教職経験者研修では、教員の負担軽減などを目的に、教員免許状更新講習として認定を受けているのは、都道府県では5教委のみにとどまった。

初任者研修の実施状況について見ると、指導教員が複数の初任者を指導する拠点校方式で受けている人数は▽小学校 1万1383人(68.6%)▽中学校 5598人(69.6%)▽高校 142人(3.3%)▽特別支援学校 1161人(38.9%)――で、比較的教員数の多い高校では少なかった。

校内研修でベテランやミドルリーダークラスの教員が若手教員の指導や助言を行ったり、授業研究をしたりしながら、チームで育成するメンター方式を実施しているのは、都道府県で23教委、政令市で10教委、中核市で32教委などだった。

初任者1人にかける週当たりの校内研修の指導時間は平均で▽小学校 7.5時間▽中学校 7.5時間▽高校 7.7時間▽特別支援学校 7.8時間。校外研修の年間指導日数の平均は▽小学校 16.9日▽中学校 16.9日▽高校 17.3日▽特別支援学校 17.0日――だった。

教職大学院修了者に対して一部の内容を実施しないといった対応を取っているのは、都道府県、政令市、中核市合わせて19教委、採用前に臨時的任用講師などとしての勤務経験のある場合に、一部の内容を実施しないなどの対応を取っているのは12教委あった。

初任者を対象としたICT活用指導力に対応した研修を実施している都道府県、政令市、中核市などの総計

また、教材研究や校務などでICTを活用する能力に関する研修を実施しているのは64教委、授業にICTを活用して指導する能力に関する研修を実施しているのは95教委、児童生徒のICT活用を指導する能力に関する研修を行っているのは64教委あった。教委が作成した動画コンテンツを活用した研修を行っているのが15教委あるなど、オンラインによる研修を取り入れる動きもみられた。

2年目以降の教職経験者研修の実施状況では、教員免許状更新講習として認定を受けているのは、都道府県で5教委、中核市で2教委のみだった。教員免許状更新講習の受講で教職経験者研修の一部を受けたことにしているのは、都道府県で7教委、政令市で1教委、中核市で8教委だった。

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