2022年度卒業・修了予定者の就職・採用活動について、政府はこのほど、経団連をはじめとする経済団体・業界団体に、日程の順守や教育実習などへの配慮を要請した。新型コロナウイルスの感染状況などを踏まえ、オンラインによる企業説明会や面接などを実施する際の対応も新たに求めた。

要請では、学生の就職・採用活動では、学生が学業に専念し、安心して取り組める環境づくりが重要だとして、就職・採用活動の日程は▽広報活動は卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降▽採用選考活動は卒業・修了年度の6月1日以降▽正式な内定日は卒業・修了年度の10月1日以降――を順守するとともに、面接や試験の日時は、土日祝日や平日の夕方以降の時間帯を活用したり、学生の授業やゼミ、教育実習などと重なったりしないようにすることを要請した。
また、卒業・修了後3年以内の既卒者についても、新規卒業・修了予定者の採用枠で応募できるようにすることや、日本人海外留学生や外国人留学生らに多様な採用選考の機会を提供することも求めた。
オンラインによる企業説明会や面接、試験の実施にあたっては、特に遠隔地の学生に対して積極的に行うことを要望した上で、通信手段や使用ツールなどの条件をあらかじめ明示し、オンライン環境へのアクセスが困難な学生には、対面や他の通信手段を用いるなどの対応を行うことなどを挙げた。
次のニュースを読む >
関連
- 高校生過去最高93.4% 大学生89.5%に低下 就職内定率
- 高校生の就職・採用選考日程公表 オンラインの配慮求める
- 就活で教育実習に配慮 従来通りの日程を政府が要請
- ウィズコロナのキャリア教育 新たなやり方、これからの視点
- 学生の採用選考で会談 萩生田文科相と中西経団連会長