シングルマザーの1割が心の不調の可能性 突出して高く

乳幼児のいるひとり親の1割が、心の不調を抱えている――。国立成育医療研究センターはこのほど、5歳以下の子供がいる母親の健康状態の分析結果を公表した。一人で乳幼児を子育てしている母親は、ふたり親世帯や祖父母と三世代同居している場合と比べて、突出して心の不調の割合が高かった。

心の不調がある可能性の高い割合

同センター研究所社会医学研究部の加藤承彦室長らの研究グループは、厚労省が実施した2016年の国民生活基礎調査のデータを用いて、全国の5歳以下の子供がいる1万9139世帯の母親を対象に、ふたり親、ひとり親、それぞれの三世代同居の有無ごとに、母親の健康状態を分析した。

その結果、三世代同居ではないひとり親は、睡眠不足、喫煙、飲酒などの生活習慣の割合が他と比べて高い上、悩みやストレスがあり、相談したくても、家族を含めて相談できる相手がいないと答えた割合も高かった。

また、うつ病や不安障害などの精神疾患をスクリーニングする「K6尺度」を用いて、心の状態を分析したところ、三世代同居ではないひとり親では、10.5%が心の不調がある可能性が高いとされる状態にあり、他の群より突出して高かった。

自分自身の主観的な健康状況についても、「あまりよくない」「よくない」と答えた割合は15.9%で、他よりも高かった。


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