「まん延防止」下も大学は対面授業との併用を 文科相が強調

新型コロナウイルスに対処する特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置(まん延防止)」の東京都への適用に関連して、感染症対策として各大学に「オンラインの授業を要請したい」と小池百合子知事が発言。これに対し、萩生田光一文科相は4月9日の閣議後会見で、「十分な感染対策を講じた上で対面授業とオンライン授業を効果的に実施することを、各大学には求めてきた。引き続き学生の学修機会確保と感染対策の両立を図っていただきたい」と述べ、これまで通り各大学で対面授業とオンライン授業を併用してほしいとの考えを示した。

「引き続き学修機会の確保と感染対策の徹底の両立を」と話す萩生田文科相

緊急事態宣言が解除された後も感染者の増加傾向が続く中、政府は9日、東京都と京都府、沖縄県で「まん延防止」を適用することを決め、東京都は今月12日から来月11日までの期間が定められた。こうした中、小池知事は8日、大学の感染防止対策として「新入生の歓迎会も自粛された方がいいし、新年度から対面授業との話もあるが、感染状況を鑑みると改めてオンライン授業の導入などを各大学に要請したい」と述べた。

これについて萩生田文科相は9日の会見で、「これまでも各大学で十分な感染対策を講じた上で、対面授業とオンライン授業を効果的に実施するなど、学生が安心納得して学習に専念できる環境を確保するよう求めてきた。引き続き学生の学修機会の確保と感染対策の徹底の両立を図っていただきたいと考えている」と述べ、「まん延防止」の適用期間中もこれまで通り工夫して、対面とオンライン授業を併用してほしいとの考えを示した。

また、大学での感染に関して、「感染事例の多くは授業中ではなく、飲み会や部活動などの課外活動で発生していることも踏まえ、感染リスクが高まる場面での注意喚起や感染対策の徹底を求めてきた。去年1年間、学生の皆さんが学校に行けなくて本当に苦労したその実態に伴走してきた。大学生もきちんとした振る舞いをしていただけると思う」と強調した。

一方で、「対面授業の再開は歓迎すべきだと思うが、一部の大学などで大教室に学生を詰め込んで授業が始まっているという報道もあった。そういうことは配慮する必要があるし、大学もいろいろ知恵を出していただきたい」と改めて大学側の対応を求めた。

大学の感染症対策を巡って文科省は先月4日、全国の大学や高等専門学校などに通知を出し、感染対策を講じた上での対面授業など、本来の教育活動の実施と感染防止対策の徹底を求めている。また現在、各大学の対面授業の実施状況などについて調査を進めている。

次のニュースを読む >

関連