顧問の暴力や暴言気になる 中学生の1割、宝塚市教委

部活動でのいじめや体罰の問題が相次いで起きた兵庫県宝塚市はこのほど、部活動改革に取り組む目的で教職員や中学生、保護者らに実施したアンケートを基に、部活動の課題を分析した「部活動白書」をまとめ、市教委のホームページで公表した。1割の生徒が、顧問による暴力や暴言が気になると回答していた。

部活動の指導に関する生徒の回答

宝塚市教委では昨年10月、いじめ問題再調査委員会からの報告書を受けて「宝塚市いじめ問題再発防止に関する基本方針」を策定。基本方針の一つに中学校の部活動改革を掲げた。これを受けて実施された生徒へのアンケートでは、「部活動をやめたいと思ったことがある」という問いに「とてもそう思う」「まあそう思う」と答えた割合が2割を占め、部活動を楽しくないと思っている生徒ほど、部活動の雰囲気や自信が高まる経験を感じていない傾向が見られた。

また、部活動の指導で「顧問の暴力暴言が気になる」について「とてもそう思う」「まあそう思う」と答えた生徒は1割おり、顧問の暴力や暴言が気になっている生徒ほど、「部活動が楽しくない」と答えている傾向にあった。

一方で、教員へのアンケートでは、部活動の負担に関して8割以上の教員が「プライベートの時間が少なくなる」「教材研究にかける時間が少なくなる」について「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答。部活動指導の課題として、7割以上の教員が「専門技術不足」を挙げた。

さらに、部活動を通じた生徒との関わりでの課題では、「生徒トラブル、いじめ等人間関係」について、7割以上の教員が「とてもそう思う」「まあそう思う」と答えるなど、部活動での人間関係に注意を払っている状況も浮かび上がった。

同市教委ではアンケート結果を基に、今年度に中学校の部活動改革を議論する検討委員会を立ち上げるほか、今後も継続的な調査を行っていく方針。

アンケートは昨年11月9~24日に、市内の公立中学校に在籍する5257人の生徒とその保護者、353人の教員を対象に実施した。生徒の回答率は26.7%、教員の回答率は50.7%だった。


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