GIGA始動で産官学連携 小金井市、「2つの課題」を解決

東京都小金井市は4月20日、GIGAスクール構想による1人1台環境の実現に合わせ、同市内にキャンパスを構える東京学芸大学、NTTコミュニケーションズと連携協定を締結したと発表した。同市の小中学校でGIGAスクール構想を進める上で、東京学芸大が学術的な助言、NTTコミュニケーションズが学習コンテンツの提供や利活用サポートを担う。5月から市立の全学校で実践を始め、7月から取り組みを一般に向けて発信、今年度末には成果報告を予定している。

連携協定の調印式に登壇した小金井市の西岡市長(中央)、東京学芸大の國分学長(左)、NTTコミュニケーションズの丸岡社長(オンラインで取材)

全国的に見ると、今年1~3月に端末の整備を完了した自治体が大半だが、小金井市は昨年9月に市内全小中学校に整備を完了し、12月には大容量ネットワーク環境も整備した。ただ、同市教委の大熊雅士教育長は「ICTを使うことに抵抗のある教員がおり、活用の程度に差が開いてしまう」「ICTを活用できる教員でも、ICT活用を重視するあまり、教科の狙いを十分に達成できないことがある」という2つの課題を指摘する。

そのため今回の連携協定では、まず前者のICTスキルに関する課題に対して、NTTコミュニケーションズが多様な学習コンテンツの提供や、教員向けの研修と利活用サポートを行う。また後者の教育面での課題に対しては、教員養成に強みを持つ東京学芸大が助言を行う。さらに同学とNTTコミュニケーションズの間でも、学術的に効果の高いコンテンツの開発などで連携するとしている。

他にも、学校におけるスタディ・ログを分析して指導につなげたり、校運営全般のICT活用を通じて教職員の働き方改革を進めたりといった取り組みも行う。市内の小中学校での優良な実践事例は一般にも公開し、ノウハウの共有に努める。

同市の西岡真一郎市長は「今回の三者連携協定締結により、パソコンを活用した学習のための環境整備がより一層充実するとともに、教育活動の研究が活性化され、活動の幅が広がり、どんな時にも子供たち一人一人の深い学びを止めない体制が構築できると確信している。新型コロナウイルスの感染拡大が引き続き深刻な状況になってきており、学びを止めない体制を構築することは極めて重要だ」と話す。


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