MC型授業のコツとは? 「ぬまっち先生」が実践披露

「ぬまっち」の愛称で知られる東京学芸大学附属世田谷小学校の沼田晶弘教諭が4月22日、DMM.com主催のオンラインイベント「教育総合サミット2021Spring」に登壇し、「ぬまっち流やる気を引き出す仕掛け〜世界一のクラスのつくりかた〜」をテーマに講演した。「MC型授業」や「褒められ方の練習」など、沼田教諭オリジナルの教育実践を披露した。

まず沼田教諭は、目指す授業の姿を「MC型授業」と表現。挙手していない児童でもどんどんと指名し、児童の発言を拾って、つなぎ合わせていくという。

イメージは、お笑いタレントの明石家さんまさんが司会するバラエティー番組。児童が挙手をして、立ち上がって発表するスタイルでは、「いいことを言わなければ」「間違ってはいけない」といった余計なプレッシャーがかかり、発言しづらい環境になると気付き、今のスタイルに落ち着いたという。

児童との関わり方について話す沼田教諭

最初は指名しても「手を挙げていません」と答える児童も、「先生が〇〇さんの話を聞きたいんだよ」と声掛けするうちに、自分の考えや思いを話すようになるという。

また、授業の中で取り入れる「褒められ方の練習」についても説明。沼田教諭の学級ではクラスメートが褒められると周りが拍手をし、褒められた本人は立ち上がって元気よく手を振るというルールがある。「元気よく」がポイントで、恥ずかしがったり、面倒くさがったりすると、「テイク2」「テイク3」と褒める行為を何度も繰り返すという。

手を振る以外にもオリジナルのポーズをとる児童も出てきて、そのポーズ見たさに、児童同士で褒め合う空気が醸成されたという。

また、児童生徒への声掛けについても言及。カレーを例に挙げ、「このカレー、おいしいけど辛い」と「このカレー、辛いけどおいしい」ではどちらが辛いと感じるかと投げ掛け、「言葉を掛けるには、順番が大切だ」と指摘。「指導から入ってしまうと、その後いくらフォローしても、もう相手は聞く耳を持っていない。最初に褒めて、『こうすればさらに良くなるんじゃないか』と言葉掛けをすると伝わりやすい」とポイントを明かした。

さらに自らの実践について、「講演をすると『公立学校ではできない』『国立大の附属校だからできること』などと意見をもらう。自分が向き合う児童生徒に合った方法で、必ずアレンジしながら使ってほしい」とした上で、「『やらされる』と『任される』は本来同じこと。ただ受け手の意欲が違う。自分の学級の子供たちが『任された』と思って行動できるよう心掛けている」と強調した。

同イベントは4月21日~23日オンラインで開催されており、明日23日には教育哲学者の苫野一徳熊本大学准教授や、軽井沢風越学園の岩瀬直樹校長らが登壇する。


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