高1のネットリテラシー調査 正答率が過去最高に

総務省はこのほど、高校1年生を対象に実施した「青少年がインターネットを安全に安心して活用するためのリテラシー指標等に係る調査(ILAS)」の、2020年度調査の結果を公表した。全体の正答率は過去最高となったが、プライバシーや情報セキュリティーに関する正答率が他の項目と比べ低く、課題がみられた。

それによると、20年度調査の正答率は72.0%で、男女別に見ると、男子が70.1%、女子が74.0%で、女子の方が高かった。

2015年度以降の平均正答率の変動

青少年が知っておくべきインターネットに関するリスクについて、項目別にみると▽著作権や肖像権などの違法情報リスク 76.0%(前年度比2.6ポイント増)▽不適切投稿や炎上、閲覧制限などの有害情報リスク 69.1%(同3.1ポイント増)▽匿名SNS、SNSいじめなどの不適切接触リスク 79.3%(同2.7ポイント増)▽フィッシングなどの不適正取引リスク 61.9%(同4.6ポイント増)▽依存、マナーなどの不適切利用リスク 81.5%(同2.6ポイント増)▽個人情報の流出などのプライバシーリスク 66.2%(同4.2ポイント増)▽ID・パスワードやウイルスなどのセキュリティーリスク 69.9%(同3.1ポイント増)。

いずれの項目も、現在の方式で行われている15~19年度の過去5年間の平均を上回ったが、プライバシーやセキュリティーのリスクに関する正答率は他の項目と比べて低く、課題が残った。

合わせて行ったアンケートで、こうしたインターネットの危険を教わった経験について、複数回答で尋ねると、「通常の授業の中」が74.8%、「外部の講師等による特別授業の中」が52.3%だった。また、実際に遭遇したトラブルでは「迷惑メール」が最も多く30.7%、次いで「ウイルスに感染した・不正アクセスを受けた」が4.7%「違法・有害情報に遭遇した」が4.1%と続いた。

同調査は20年10月~21年1月に、公立・私立高校の計74校の1年生相当を対象に、無記名形式のテストと、利用しているICT機器やトラブル経験についてアンケートを実施。1万2499人が回答した。