宮崎・島根・東京でつながる 教員の「公開作戦会議」

現職の教員や教育関係者によるオンラインイベント「教育が作り出す越境コミュニティ~教育における地域を越えたコミュニティができた未来では何ができるのか~」(主催:宮崎県新富町地域おこし協力隊・竹内庸公=やすひろ=さん)が4月29日、開かれた。教員や学校管理職、教委関係者らが全国各地から参加し、学校や地域を越境してつながる事例を語り合った。また今回の参加者同士でつながりを募り、「公開作戦会議」を行う場面も。コロナ禍やGIGAスクール構想など教育の変革期に、自分の学校だけでなく、積極的に外とのつながりを見いだしていく教員の姿が見られた。

登壇したのは谷上元織(もとおり)さん(島根県益田市公立小学校教諭)、中山純平さん(島根県鹿足郡津和野町町営英語塾HAN-KOH講師)、中山隆(りゅう)さん(一般財団法人こゆ地域づくり推進機構教育イノベーション推進専門官・宮崎県新富町教育推進コーディネーター)、二川佳祐さん(東京都公立小学校主任教諭)。

谷上さんは益田市教委の派遣社会教育主事を務めた経験などから、「子供たちが気軽に話をすることができる地域の大人が少ない」という課題を感じたという。そこで、総合的な学習の時間に子供たちが「まち」のことを学んだら、その提案を地域が受け取り実践するなど、学校と地域がつながるためのアイデアを紹介した。

二川さんは「大人が学びを楽しめば、子供も楽しむようになる」をモットーに、自身が学びのコミュニティーを運営した経験を踏まえ、「プロジェクトを通じて人はつながる。つながりたいならプロジェクトを作っていけばよい。『勝手に友好都市』を一緒にやりましょう」と呼び掛けた。

イベントの後段、二川さんの「違う学校の3年生とつながりたい。1回きりでなく、2~3回できるとさらに面白い」という提案をきっかけに、参加者の教員らから「私の地域でできるかもしれません」「(島根、宮崎、東京の)3地域でやりましょう」といった提案が次々と上がった。

また「GIGAスクールの端末を使って、他の学校とメールで文通するのはどうか」「都会と地方で、ありのままの日常を伝え合うというのをやりたい」「コロナ禍で修学旅行の行き先が近隣地域に変更になるケースが多いが、これは地域とつながるすごいチャンスになる」など、登壇者や参加者からさまざまなアイデアが出された。主催者らは今後、フェイスブックページの立ち上げなどを通じて、次なる展開につなげたいという。

関連記事