早起きで朝食の生活習慣、将来の資質高める 全国調査

子供の頃に早寝早起きをして毎日朝食をとる生活習慣や部活動などの「朝活」をした人ほど、大人になってからの資質・能力が高い傾向があるという調査結果を、「早寝早起き朝ごはん」全国協議会が4月26日、公表した。また、家庭の経済状況と関わりがなく、親のしつけが影響することもデータで示されたといい、同協議会は「生活にゆとりがあるかないかより、規則正しい生活習慣や朝活、家庭のしつけが大人になってからの資質・能力に影響を与えることが改めて示された。早寝早起きや朝活などの重要性を呼び掛けていきたい」と話している。

調査結果を公表する「早寝早起き朝ごはん」全国協議会調査研究会の明石要一委員長

この調査は、学者や青少年団体などでつくる「早寝早起き朝ごはん」全国協議会の調査委員会(委員長・明石要一千葉敬愛短大学長)が2018年11月、全国の18~65歳の男女5000人を対象にWEB上で実施した。子供のときの早寝早起きなどの生活習慣や、部活動や家事の手伝いといった「朝活」、それに親からのしつけの有無などが、大人になってからの資質・能力にどう影響を及ぼしているかを調べた。資質・能力については、「自尊感情」や「共生感」「規範意識」「人間関係能力」「文化的作法・教養」など8項目で判断した。

この中で「早寝早起きをして朝食を毎日食べる」生活習慣を送ったと答えた人は、大人になってから資質・能力が「高い」割合が33.7%だったのに対し、そうした生活習慣が少なかった人は25.4%という結果となった。

また、子供のころに朝早く起きて部活動などをした「朝活」と、大人になってからの資質・能力との関連も調べた。朝活を1つでも「何度もある」と答えた人は資質・能力が「高い」割合が36.0%に上り、朝活をしていなかった人は17.1%と2倍以上の差となった。

さらに、「経済的にゆとりのある家庭だったか」もたずね、生活習慣と経済状況が資質・能力に与える影響についても調べた。「規則正しい生活習慣を送っていた」と答えた人で比較すると、経済的にゆとりのある家庭の子供は、資質・能力が「高い」は37.8%で、ゆとりがなかった家庭の子供の「高い」の28.9%より高かった。

ところが、この結果に加えて、「毎朝、きちんと食事を食べること」など「親のしつけ」の有無と資質・能力の関係も調べたところ、「ゆとりのある家庭で親のしつけを受けて規則正しい生活を送っていた」と答えた人は、資質・能力が「高い」が53.5%と最も高かったが、「ゆとりのない家庭で親のしつけを受けて規則正しい生活をした」と答えた人も45.5%に上り、ゆとりがあっても親のしつけが十分ではなかった子供より、資質・能力が高い傾向が表れた(グラフ参照)

この結果について調査委員会は「経済状況にゆとりがあるかないかにかかわらず、子供の頃に規則正しい生活習慣を行うとともに、きちんとしつけを行うことが大人になったときの資質・能力にとって重要だ」と指摘している。

会見した明石委員長は「大人になってからの生き方が子供のころの生活習慣や体験などから影響することがデータで示された。早起きして何らかの活動をすることの効果も示されたことで、子供社会でも朝活を見直す動きにつなげたい。コロナ禍が収まったあとシンポジウムなどで呼び掛けていきたい」と話した。

関連記事